
次世代を牽引するひとり、春宮雅之さん。新たな作風に挑戦し、自身のネクストを探るというテーマの中、今月は「ネクストカラー」がお題。モード感にこだわり、生まれた作品とは。

カラーの魅力、カットの理解。新たな挑戦で気づきを得て。
これまでの自身の作品の男性像と大きくブレない。今回の作品を創るにあたって春宮さんが心がけたことだ。そこで狙いはハイトーンでありながらシック。上品さを意識した。
「ブリーチカラーの魅力はやはり華やかさにあると思うんです。でも、僕が好きな世界観にカラフルな表現や派手な色みはあまりなじまないかな、と。そのため、黒の陰影でハイトーンカラーの楽しみを表現しようと考えたのが出発点です。同時にサイバーっぽく振れないよう、ベースは温もりのあるアッシュを選択しました」
色が決まれば、あとはどこに配置するか。パーマを得意とするだけにデザインカラーもパーマのセクション取りと基本の考えは同じという。つまり、カットとの連動がポイント。
「髪質や骨格、生えグセを見極めてどこに黒を効かせるか、毛先の厚みを見ながらその分量をどうするか。今日の撮影で改めてカットの大事さを感じましたし、技術への理解度が深まったような気がしています」
久しぶりのカラーの作品創りは「予定調和ではなく、いつも以上にワクワクして純粋に楽しかったですね。フレッシュな気持ちで取り組めました」
BEFORE




耳前はマッシュレイヤー、耳後ろはレイヤーで構成したマレットウルフベース。えり足は長めに残し、全体はハイレイヤーのバランス。カットで段差をつけているため、ローライトはシンプルに入れてもデザインとして映えて見えてくる。「パーマと同じようにカラーもカットとの連動を大切にしています」

ローライト施術から開始。骨格、髪質に合わせ、さらに根元、毛先の厚みを見てスライスを取る。この辺りもパーマのセクション取りと考え方は同じ。ジグザグに分け取る。

ローライトはブラック。左ネープの1線目に薬剤を塗布。

左右が互い違いになるよう、交互に入れる。上段はスライスを薄く取る。

左サイドは1線目を外し、こめかみの高さの2線目にローライトをオン。

右サイドは1線目にローライトを。耳前にブラックが見えてくるように計算。

バングは1線目を外し、2線目をジグザグにスライス、かつごく薄く取る。毛流れに合わせてやや左サイドに寄せる。
FOIL WORK FINISH




バックは左右2枚ずつの4枚。右サイドは1線目とハチ付近の2枚、左サイドは2線目の1枚。フロントはバング2線目と表面の下に1枚。合計9枚。

ベースカラーはビフォアの状態からハーフトーンダウンさせた柔らかさのあるアッシュ系が狙い。微アルカリカラーを使用し、ナチュラルとモノトーンをベースにピンクとパープルをごくわずかに加える。根元〜中間に塗布。

全体の中間部分を塗り終えたら、毛先まで塗布して完了。

COLOR RECIPE
【ローライト】
オフブラック(OX2%)/エノグ[ミルボン]
【ベースカラー】
(N-9p:MT-9p:E MV-8p:E CP-9p):クリア
=(1:1:1/30:1/30):1(OX2%)/プロマスター[ホーユー]

FOIL OUT
毛先まで発色したら、ホイルを外してシャンプー。クールなブラックが効いているのがよくわかる。
COLOR FINISH




わずか9枚でローライトがこれだけしっかり効いているのは、カットとの連動がポイント。ハイレイヤーの段差を生かして効果的に配置。ベースカラーはピンクとパープルを含ませてソリッドになり過ぎず、ほんのり温もりを感じるアッシュベージュ系の染め上がり。
この髪色を生かし、スタイリングはパウダーインタイプのワックスを。フルドライ後、よくもみ込んで完成。

春宮雅之 ザ・ストラマ
はるみやまさゆき。『ザ・ストラマ』店長。名古屋美容専門学校卒業。2025年小誌リアルトレンド大賞を受賞。今最も注目される理美容師のひとり。
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