サロンの垣根を越え、さまざまな活動を通して共に成長する組織「M’s Connection」。先般行われたフォトコンテストでも好成績を残した2名が、審査員とコラボした撮影会を開催。セッションで生み出された刺激的な作品を紹介する。


「攻めナチュラル」をテーマに世界観を構築
理念を共有し、知識と努力を提供し合う組織「エムズ コネクション」。加盟サロンを全国に広げる同団体が、この春に行ったフォトコンテストでは、日頃の学びや活動の成果を感じるレベルの高い作品が並んだ。今回の撮影会は、フォトコンの上位入賞者、清原和哉さん、佐藤達也さんが、同コンテストの審査も務めた『サンド』へぎしょうたさん、『アマ トウキョウ』間嶋崇裕さんの助言をもらいながら作品撮りをしようという試み。撮影会をサポートしたのはナプラ。ナプラスタジオ大阪に集まったメンバーは、最初こそ緊張も見られたが、より良い作品を撮るための意見交換が活発になされ、終始なごやかな雰囲気に。それぞれの「攻めナチュラル」に、へぎさん、間嶋さんのアドバイスが加わり、作品はより輝きを増した。第三者の視点が加わることでたくさんの発見が得られ、クリエイションはもちろん、美容師としての在り方も学べる時間となった。
アドバイスするのは、この二人。
左/AMA TOKYO代表 間嶋崇裕さん 右/sand大阪代表 へぎしょうたさん



ギリギリを攻める卒業アルバムのように
「攻めナチュラル」というテーマに対して、僕の考えた裏テーマは「2XXX年の卒業アルバム」。高校生って校則の中で、どれだけ自分をかわいく、かっこよく見せるかを考え工夫する世代。その姿勢こそ「攻めナチュラル」を体現したものだと思ったんです。制服をイメージした衣装はコスプレにならないようモードに落とし込んで。カラーは派手な色にはせず、地毛と抜きっぱなしでコントラストをつけました。撮影会ではへぎさんとご一緒しましたが、モデルさんのテンションを上げてくださったり、空気づくりがとてもお上手で、結果を出している方にはやはり理由があるのだなと納得しました。
へぎさんのコメント
「“攻めナチュラル”をとても具体的にイメージされていて、清原さんしかつくれない世界観になっていることに感銘を受けました。モデル選びのこだわりもすばらしかったです」

NYNY 清原和哉さん
きよはらかずや。『ニューヨークニューヨーク』教育部マネージャー。神戸ベルェベル美容専門学校卒業。Instagram @kazuya._.kiyohara

モード×色気のさじ加減を探る
今回の僕のサブテーマは「モードと色気」。ボルドー系のヘアカラーと黒の衣装で2色に絞り、レイヤーもサロンワークより攻めた入れ方でモード感を出しました。それに対して、肌の透け感や、レイヤーにきれいめな要素を取り入れ、モードと色気をバランスよく表現しました。撮影でご一緒した間嶋さんのアドバイスはとてもわかりやすく、細やかな視点が勉強になりました。特に後々のことまで考慮したスタイリング剤の使い方など、貴重なアドバイスがありがたかったです。「攻めナチュラル」というテーマに取り組んだ経験は、今後のサロンスタイルにも、作品撮りにも生かせそうです!
間嶋さんのコメント
「佐藤さんは狙い通りのカットやカラーができるモデルを選び、メイクや衣装の事前準備も完璧。目指すべき着地点が明確なうえに、現場での対応力も柔軟でさすがでした!」

balance. 佐藤達也さん
さとうたつや。『バランス』玉島店店長。専門学校岡山ビューティモード卒業。Instagram @tatsuya_balance
協力/ナプラ photo:Koda Toshimitsu text:PREPPY