PREPPY

3 May 2026
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3 May 2026
hair

YOUNG & FINE , NEW ERA. OKUMURA KENSHIRO/OCEAN TOKYO WHITE

注目の若手スタイリストが作る最新トレンドスタイル。
過去2回の特集に登場してくれたスタイリストは今や日本を代表するスタイリストへと成長している。
今回登場の4人ももちろん未来のスターたち。そのスタイルに注目だ。

OKUMURA KENSHIRO/OCEAN TOKYO WHITE

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カッコいいのセオリーを破壊し、感情を形にする新たなステージへ

アシスタント時代には1年間の成長を追った。その後もヘア、テクニック、パーソナリティと何度も話を聞いた。奥村健司郎はいつだって全力で、驚くほどブレない。気がついたら世界一のタイトルを獲得するまでになっていた。

「フォトコンで世界1位という評価をいただいたとき、正直『自分のやってきたことは間違っていなかったんだな』と安心しました。それまでは、自分のスタイルが世の中でどう見えるのか、常に自分を疑いながら探り探りやってきたからです。でも、その評価があったからこそ、今はさらにその先、自分自身の安全圏を壊していきたいという気持ちが強いですね。今はただ髪型を作るのではなく、その時のテーマや自分の思いを形にすることに力を入れています。ヘアスタイルという枠を越えて、表現としての深みを出していきたい。
教育の面でも、後輩たちには『変化に対応できる力』を身につけてほしいと伝えています。トレンドが変わっても、技術の常識が変わっても、生き残れるのは基礎がしっかりしていて、かつ応用ができる人。だからこそ、僕はベーシックな技術をいちばん大事にしています。
一昨年『賞を獲ります』と宣言して有言実行したときのように、これからも常に高い目標を掲げて、自分を追い込んでいきたいです。まだまだ満足していませんし、未熟だと思っています。自分に『まだまだこれからだ』と言い聞かせながら、これからもわくわくするような挑戦を続けていくつもりです」

OKUMURA KENSHIRO(OCEAN TOKYO WHITE) History

1998年:鹿児島での誕生とこだわりが強い幼少期

鹿児島県に生まれる。
幼少期から非常に真面目な性格である一方、独自のこだわりが強い子どもであった。
幼稚園や小学生の頃、靴紐の左右の長さがぴったりと合っていないと気持ち悪く感じるほど神経質な一面を持っており、この「細部への徹底したこだわり」は、現在の緻密なカット技術のルーツとなっている。

2012年:サッカーに明け暮れた中学時代と美容への目覚め

小中学校時代はクラブチームに所属し、サッカーに熱中する。
同時に、先輩の影響でワックスを使い始め、スタイリングで自分の印象が変わるおもしろさに目覚める。
この頃から「早く東京に出て働きたい」という明確な目標を抱き、最短で美容師になるための進路を模索し始める。

2013年:鹿児島県城西高校美容科での早期教育

高校は、普通の学習と並行して美容師免許取得を目指せる鹿児島県城西高校の美容科を選択。
まわりが20歳でデビューを目指すなか、18歳で現場に出るための「2年のアドバンテージ」を重視した戦略的な選択であった。
実技の習得は早く、器用にこなす一方で、技術を突き詰めることの深さを学び始める。

2016年:決意の上京。LECOへの入社と「垢抜け」への苦闘。

高校卒業後、新卒として念願の東京へ。
第一志望であったOCEAN TOKYOに入社する。
持ち前の真面目さと「東京を経験してから判断したい」という強い意志でアシスタント時代を乗り越える。
技術への探究心はこの時期にさらに加速した。

2019年:スタイリストデビューと世界一への挑戦

2019年5月、スタイリストデビュー。
直後のコロナ禍で「1日にお客さまが1人も来ない」という危機を経験するが、持ち前の再現性にこだわった技術と発信で支持を広げる。
フォトコンで世界1位という評価を受け、現在は後輩の育成とクリエイションの両面で業界を牽引する存在となった。

あえてドライ、あえて不揃い。新鮮な魅力のショートスタイル。

作り込みすぎないドライな質感で、新しさを表現したショートスタイル。ツヤ系のブームに対するアンチテーゼとして、あえてぼそっとしたランダムな不揃い感を出すことで新鮮さを狙った。1㎝の黒髪を残したルーツカラーによる陰影が、立体感とともに、どこかストリートな新しさを強調するスタイルだ。

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How To
CUT/サイドはテーパーフェード。フロントを一番長く設定したハイレイヤーでつなぐ。サイドの刈上げは、骨格に合わせて内側だけを削り、外枠にきれいなラインを残すのがポイント。全体に深めのチョップを入れて不揃いな質感を出す。
COLOR/2回ブリーチの18レベル。根元を1㎝空けて立体感を作る。
STYLING/ミストで土台を作ったあと、フルドライ。クレイワックスを少量、根元から毛先までなじませて、作り込みすぎないぼさっとしたランダムな束感を作る。

奥村健司郎 Three Elements

好奇心
「同じことには飽きてしまう性格なんです。だから常に見たことがないものを探しています。『これ、どうやって作るんだろう?』という好奇心が原動力です。挑戦することを恐れずに、驚きを形にしていきたいです」

自分を疑い続けること
「常に自分を磨き続ける姿勢を大切にしています。本当にこれでいいのか、もっと良くなるんじゃないかと自分を疑い続けること。一歩一歩、自分をアップデートしていくことが、質の高い仕事につながると信じています」

思いやりとこだわり
「師匠の七五三掛さんから教わった、僕の核となる考え方です。誰に対しても、真剣に向き合って相手を思いやる。そして、プロとして細部までこだわり抜くこと。どちらもおろそかにしないバランスを大切にしています」

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Message from Mentor

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繊細なフェードで世界を圧倒。OCEANを象徴する唯一無二の職人。

今の奥村は、ダントツでうまい職人だと断言できます。特にフェードの技術に関しては、日々の飽くなき研究の積み重ねによって、今では天下一品の域に達しました。フロアでハサミを握る姿は一際強いオーラを放っており、サロンにとっても欠かせない象徴的な存在です。そんな彼の唯一無二の武器はやはり、お客さま一人ひとりの骨格に合わせた繊細なフェード技術にあります。細部まで突き詰めるその姿勢が、圧倒的なクオリティを支えています。すでに世界一を2回獲得していますが、今後はメンズシーン、バーバー、ビューティといった枠組みを越え、その繊細な技術でさらに世界に名を轟かせてほしいと考えています。プレイヤーとして、また表現者として、更なる高みを目指し続ける姿を期待しています。(七五三掛慎二・『OCEAN TOKYO』総代表)

photo: Sano Kazuki Chiyoda Studio text: Men's PREPPY

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OCEAN TOKYO WHITE 奥村健司郎

おくむらけんしろう。『オーシャントーキョーホワイト』店長。1998年生まれ。鹿児島県出身。鹿児島県城西高校卒業。

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