PREPPY

1 Jun 2026
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1 Jun 2026
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リアルトレンド大賞2025-2026・PREPPY部門グランプリ受賞記念作品「Hi-Fi 解像度の再設計」Works by 栗原貴史(PEEK-A-BOO)

「リアルトレンド大賞2025-2026 PREPPY部門」でグランプリを受賞し、二連覇を果たした『ピーク・ア・ブー』栗原貴史さんが今号の表紙と巻頭特集に登場!「Hi-Fi 解像度の再設計」をテーマに、『ピーク・ア・ブー』イズムを継承&進化させたヘアデザインを9スタイル披露。その作品のクオリティと共に、作品撮影への熱量を感じるインタビューにぜひ注目いただきたい。
photo: Matsuyama Yusuke(chiyoda-studio) make-up: Takasaki Aoi, Motai Azusa(PEEK-A-BOO) special thanks: Team PEEK-A-BOO

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PREPPY2026.7月号/ 008ページ 

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PREPPY2026.7月号/ 009ページ

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PREPPY2026.7月号/ 010ページ

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PREPPY2026.7月号/ 011ページ

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PREPPY2026.7月号/ 012ページ

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PREPPY2026.7月号/ 013ページ

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PREPPY2026.7月号/ 014ページ

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PREPPY2026.7月号/ 015ページ

INTERVIEW
栗原貴史(PEEK-A-BOO)

嘘のないものを高解像度で作ることが、求められていると思います。

今回の『ピーク・ア・ブー』栗原貴史さんの撮影テーマは「Hi-Fi 解像度の再設計」。その言葉の背景には、50周年を迎える『ピーク・ア・ブー』の歴史と、ヘアスタイル&ヘアデザインの「解像度」そのものへの問い直しがある。栗原さんにお話をうかがった。
「『ピーク・ア・ブー』が今年50周年なんですが、1977年のオープン以前、(ヴィダル・)サスーンの時代から考えると、当時の『解像度』の高さって、カットを正確にするとか、ラインをきれいに出すとか、フォルムとか、引き出す角度を45度なら分度器で測るくらいの精度だったってよく聞くんですよね」
かつてのヘアデザインと技術には、徹底した再現性と精密さに価値があった。しかし栗原さんは、それを単純に現代へ持ち込むことはできないと言う。
「定規を使うような解像度の高さって、今の時代にそのままは無理というか。でも先人たちが積み重ねてきた『こうしたほうが早い』『こうしたほうがうまくいく』っていう技術は、僕らはすでに受け取っている。そのうえで、今の時代の解像度って何かと考えると、アナログからデジタル、さらにAIの時代になって、逆に『解像度』自体が問われている気がするんです。それがノイズだったり、イレギュラーだったり、人間っぽい粗さだったり。嘘のないものをどうつくるか。そこに対して解像度を上げていくことが、これから求められるんじゃないかなと思います」
それは作品だけの話ではない。むしろ日常のサロンワークにこそ直結する。
「そこにフォーカスしていくと、ふだんのサロンワークがもっと大事になる。技術だけじゃなくて、人との向き合い方。結局、人に人が求められる時代になるので、人として何ができるかが問われてくると思うんです」
技術至上主義から、人間性へ。解像度は時代と共に変化し続けている。そんな中で、リアルトレンド大賞二連覇という結果についてうかがうと。
「正直、二連覇はしたいなって思っていました。でも連覇している先輩方を見ていると、並大抵の努力では達成できないな、と実感していました」
全力でリアルトレンド大賞のノミニーとして臨んだ撮影の中でも、なお課題は見えたそう。
「作品ができたときに、『もうちょっとできたな』っていうのがすごくあって。(リアルトレンド大賞の撮影の)3時間という限られた中で結果を出す難しさを改めて感じました」
リアルトレンド大賞は、栗原さんにとって一体どんな存在なのだろうか。
「僕、初めて業界誌に出たのがプレッピーだったんですよ。26、27歳くらいのときで、あまりにうまくいかなくて、もう反省しかなくて。撮影後にめちゃくちゃ落ち込みました」
その原体験があるから、プレッピーは転機の象徴でもある。
「リアルトレンド大賞なんて、自分には縁遠いものだと思っていました。でもいざ選ばれたときに、『だったら1位になりたい』って思ったんです」
それと同時に、栗原さんにはもう一つの動機もあった。
「『ピーク・ア・ブー』はモードで強いスタイルだけではなくて、もっと柔らかい提案もできるんだ、デザイン提案はもっと幅広いんだよっていうのを、結果で示したかったんです」
「リアルトレンド大賞」二連覇を果たした栗原さんにとって、クリエイションとはどんなものなのだろうか?
「美容師として自分がつくったものを形に残すこと。自分がいなくなったときに何も残らないのは嫌だなと思って……。それと作品として残すことで、自分の歩いてきた軌跡を後から振り返ることができる、と思ってクリエイションというか作品撮影をやっている感じです」
それと同時に、それは外部への大切な発信でもある。
「ディレクターのような立場になってからは、美容師として何ができるかを『ピーク・ア・ブー』というフィルターを通して発信しようと思いました。それが作品撮りでした」
そして今、栗原さん自身も前に立ち続ける理由がある。
「説得力を持つために、自分でも(作品撮りを)やらなきゃいけないと思ったんです」
そんな栗原さんに、今回の撮影について聞いてみたところ、
「これは一人じゃ絶対できない作品たちです。スタッフもモデルさんも含めて、チーム『ピーク・ア・ブー』の全員の力があって成り立っていると思います。今回はとにかくやりたいことを全部やらせてもらいました。モノクロにこだわって、ヘアも、メイクも、衣装も、モデルさんもすべてにおいて考え抜いて撮影したので、非常に達成感がありました!」
『Hi-Fi 解像度の再設計』とは、単なる技術論ではない。それは、人の手、人の関係、人の意志。すべてを含めた美容の本質を、もう一度見つめ直す試みだ。その試みを楽しげに、周りの人々を巻き込みながら行っている栗原さんの、今後の作品にも注目していきたい。

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PEEK-A-BOO 栗原貴史
くりはらたかし。『ピーク・ア・ブー』銀座並木通り店アートディレクター。国際文化理容美容専門学校渋谷校卒業後、2003年に『ピーク・ア・ブー』入社。2020年アートディレクターに就任。本誌「リアルトレンド大賞」を2連覇、名実ともに日本を代表するスタイリストとして活躍の場を広げている。
Instagram: @kuri0804

artwork description

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model:Kisya

「少しスクエアなフォルムをイメージしたショートです。スタイリングに関しては、髪がぺたっとしやすいので、そこにワッフルでのウェーブを入れて、彼女の持つやさしい中にも少しダーク寄りの強さを感じる雰囲気とヘアをうまく組み合わせながら、映画『シザーハンズ』のエドワードのような感じでヘアのフォルムや質感を仕上げました」

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model:Izumi

「彼女が持つクールな感じと、浮世離れした雰囲気には普通のヘアスタイルよりも“違和感”が似合う気がしたので、顔まわりが超前上がりベースで、うしろは超前下がりベースを掛け合わせたスタイルにしました。今、前上がりか水平ラインボブが多いと思いますが、これから前下がりが来てほしいな、という思いも込めてつくりました」

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model:Silvia

「ボックスボブに近い、ショートグラデーションボブ。ワイドバングにすることによって、奥行きのある骨格やきれいな肌を生かして見せたいと考え、今回のようなヘアデザインをつくりました。彼女はややクセ毛なので、スクラッチドライをしてクセを生かしつつ、重ために切ったグラデーションが広がりを見せる、シンプルなカットスタイルです」

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model:Hazuki

「一見すると前下がりに見えるワンレンボブですが、実は後ろを短く切り込んで、そのコントラストで見せるボブです。後ろはラインをしっかり見せ、顔まわりはラインをファジーに見せる感じにしてやわらかいところをあえて残して仕上げました。眉上に設定したワイドバングが、かわいいボブを一気にモードなテイストにしてくれています」

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model:Luna

「このモデルさんは目と唇がとても印象的なこともあってアップで撮りたかったので、シンプルに厚めの前髪と顔まわりのシャギー、ヘアカラーはにじみカラーをポイントにヘアデザインをつくりました。カットでは短いレイヤーを入れ、ヘアカラーはモノクロで撮影したときに濃淡による表現や効果がどう出るかを想定しながら施しました」

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model:Amber

「超前下がりボブに顔まわりにブロックラインをプラスしたヘアスタイル。このモデルさんも“超前下がりボブ”ベースにしようと前から考えていた方で、どこかに前下がりのデザインの強さのようなものがおもしろく出せたらいいかなと思ってカット&スタイリングしました。モード感もありつつの、新しい前下がりボブデザインを提案しました」

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model:UTEN, Shirley

「このモデルさんのやわらかい髪質と雰囲気が、強めなイメージのウェッジレイヤーでさえやさしく見せるスタイルです。隣に並ぶスタイルと対になるような意識でヘアをつくりました」(右)
「かなり短めの前髪と超長いレングスの髪を組み合わせたレイヤースタイル。隣に並ぶ曲線で構成されたヘアのモデルとの対比を意識しました」(左)

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model:Mori

「短めのハイレイヤーにボブを足したスタイルです。短めに設定したハイレイヤーの下からボブのラインが見えるデザインになっています。ボブのラインはウーパールーパーのようなフォルムになるように動かしました。ハイレイヤーで上の重さがないからこそ、下の髪が動かしやすくなり、おもしろい髪の動きのデザインになっていると思います」

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