2025年6月22日、神奈川県藤沢市の「藤沢アカデミー&Brown」にて、『ケンジグループ』主催の店長カットコンテストが開催された。東京・神奈川を中心に約160店舗を展開する同グループが、店長限定で開催したコンテストだ。事前に行われた予選には114名の店長がエントリーし、その中から選ばれた30名が決勝の舞台に立った。


審査のテーマは「提案力」
コンテストのテーマは、「サロンワークの中でお客さまに提案したいデザイン」。華やかさや奇抜さよりも、美容師として大切にしたい「提案力」や「センス」、そして日常に溶け込むリアルなスタイルが審査の大きなポイントとなった。審査員は、『KENJE CREED』代表・宇佐巳大介さん、『DaB MUUT』ディレクター・河原木佑弥さん、『DaB GINZA』副店長・尾又絵里菜さん。真剣勝負にふさわしい顔ぶれが揃った。また、株式会社ケンジの西山和平社長、田坂公一副社長、業界誌ジャーナル2社も各賞を用意し、審査に臨んだ。

トップの挑戦が現場の士気を高める
この店長コンテストは、ケンジグループとしてもコロナ禍を経て数年ぶりとなる取り組み。店長たち自身の技術向上はもちろん、トップが本気で挑戦することで、店舗スタッフ全体のモチベーション向上を目的としている。外部のコンテストでも高い実績を誇るケンジグループだけに、社内イベントとは思えないほどレベルの高い作品が並んだ。

ウィッグ×イメージボードで魅せる実力
競技では、事前に仕込みを施したウィッグを使い、カットとスタイリングのみで40分間のパフォーマンスを披露。参加者はそれぞれイメージボードも用意し、想定するお客さま像やライフスタイルまで踏まえた提案をプレゼンテーションする形だ。審査員たちは、作品とイメージボードの整合性を確認しながら、サロンワーカーとしての総合力を厳正に評価した。

優勝は須川勇歩さん!
激戦の末、優勝の栄冠を手にしたのは『Muse by KENJE』の須川勇歩さん。また、同日開催された「カウンセリングコンテスト」では、メーカー審査員の評価により『FACE。伊勢原』の加藤みゆきさんがグランプリを受賞した。競技後、審査員たちは店長たちの真剣な姿勢と仕上がりの完成度に高い評価を寄せた。宇佐巳大介さんは総評で「スタッフたちを誇りに思う」とコメント。今後は参加対象を拡大する構想もあるとのことで、このコンテストがケンジグループ全体の技術と提案力を底上げする取り組みとして、さらなる発展が期待される。

入賞者
順位 | 店舗名 | 氏名(敬称略) |
第1位 | Muse by KENJE | 須川勇歩 |
第2位・田坂賞 | marju 銀座 | 渡邊祐子 |
第3位・PREPPY賞 | Be2 by KENJE | 原田 京 |
第4位 | soso | 山本光太 |
第5位 | circus by KENJE | 佐々木翼 |
第6位 | Creed | ロス・ティダ |
第6位・西山賞 | KENJE HOMME | 栢原達也 |
第8位 | Luxs SmartSalon | 荒木奈々 |
第8位 | LUCK 鎌倉 | 金山奈々子 |
第10位 | WARP by KENJE | 内田 絢 |
KENJEグループ公式Instagram https://www.instagram.com/kenje_group/
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