D-CONTEST2025カラーデザイン部門で優勝を果たした、『レコ』奈緒さん。クリエイティブアドバイザーとして同行した『ペレ』RYUSEIさん、『ザ・スリック』樗木佑太さんと共に刺激し合ったNYフォトシューティングツアーを終えて。
Photography by Matsuyama Yusuke (chiyoda-studio)
style by D-CONTEST Winner NAO(LECO)

Just Another Day~なんでもない1日
美容師を志したときも、なりたてのときも、
自分がニューヨークで仕事をするなんて思っていなかった。
目立つことや、称号を得ることとは無縁の人生で、ただがむしゃらに美容師を続けてきた。
気づいたら、ここにいた。
夢は、特別な瞬間で叶うものじゃなくて、
積み重ねた先で、日常になっていくものだと思う。
「Just Another Day」は、なんでもない1日という意味。
でもこれは、特別じゃないという意味じゃない。
私にとって日常は、すべて特別で大切なもの。
ニューヨークという特別な場所で、
あえて「いつもと変わらない日常」を切り取った。
ヘア、メイク、衣装は、
日本でもそのまま過ごせるカジュアルなもの。
だけど、細部までこだわった、私にとって特別な日常。
コンテストの優勝は、非日常の夢のような瞬間。
でもその次の日からは、また「いつもの1日」が始まる。
その日常を、ただの繰り返しでは終わらせたくない。
毎日を、自分にとって特別なものとして積み重ねていきたい。
この作品が、この瞬間だけで終わらず、
何年経っても誰かの心に残るものになればいいと思っている。
by Nao(LECO)


style by creative advisor RYUSEI(PELE)

伝統と革新、秩序と混沌が交錯するNY
高層ビル群が象徴する洗練されたビジネス街と、R13(衣装)のロックでアバンギャルドなスタイルが交錯。
伝統と革新、秩序と混沌ーー相反するカルチャーが共存するNYだからこそ生まれるエネルギー。
街の呼吸を映し出しながら、ヘアデザインの可能性がさらに拡張されていく。
by RYUSEI
style by creative advisor Oteki Yuta(THE SLICK)


Too real to fit in.
After Travel Talk
夢を叶え、憧れに一歩近づいた、NYフォトシューティングツアー

INTERVIEW WITH 奈緒(LECO)
初めて訪れたニューヨーク。街を歩き、空気に触れ、人と出会うなかで見えてきた、クリエイションのヒント。クリエイティブアドバイザーと共に、この街で感じたリアルな刺激を奈緒さんに聞いた。
夢と憧れを手に入れるため、
参加したD-CONTEST2025
奈緒さんが初めてD-CONTEST(以下、Dコン)に挑戦したのは、アシスタントだった2024年のこと。
「ハイセンス部門に参加し、本選に進むも入賞とならず。リベンジを果たすべく、今回はカラーデザイン部門に挑戦し、夢を叶えることができました」
その“夢”とは、ニューヨークでのフォトシューティングに参加すること。きっかけは、昨年、クリエイティブ・アドバイザーとしてニューヨークツアーに参加した『レコ』内田聡一郎さんの話だった。
「内田が、『ニューヨークでめちゃくちゃいい刺激を受けた。つくるものが変わる』と熱く語っていたんです。それを聞いて以来、“グランプリを取ること”より、“ニューヨークに行くこと”が目標に。しかも、作品が『プレッピー』に掲載されると、“リアルトレンド大賞”の対象になるんですよ。リアルトレンド大賞は私の憧れ。だから、夢と憧れを叶えるためにDコンでは全力で挑みました」
街の至るところで感じた
自由に生きる正義
「行く前は、プレッシャーというより、純粋にワクワクのほうが大きかったですね」
4泊6日のニューヨーク滞在。撮影に費やせるのは、わずか1日。渡米前から現地コーディネーターと打ち合わせを重ねるなかで、“日常を切り取る”イメージは固まっていた。
「ニューヨークはすごい場所でした。スケールの大きさをはじめ、自由さ、そしてすべてのシチュエーションに漂うセンスの良さ。攻めた自由が至るところにあるんです。みんな、自分の感性に自信をもって発信していて、『自由に生きる正義』を感じました。今回の作品では、そうした刺激的な街の空気感を、ニューヨーカーの日常として表現。イメージ通りのものがつくれたと満足しています」
現地で感じた実力不足
帰国後に見えた次の課題
今回、クリエイティブ・アドバイザーとして同行したのは、『レコ』内田聡一郎さんと『ペレ』RYUSEIさん、『ザ・スリック』の樗木佑太さん。RYUSEIさんと樗木さんはフォトセッションにも参加している。
「おふたりともとってもおしゃれで、つくるものに“好き”が明確に反映されているんです。そんな自分の主張の仕方に憧れますし、それが集客につながっているんだと感じましたね。それに、限られた時間のなかで、“今できること”を考え出す引き出しの多さにも圧倒されました。経験の差をまざまざと見せつけられましたね」
そう振り返る奈緒さん。しかし、本当に大きな変化を感じたのは、帰国後だったという。
「このツアーでたくさんの刺激をもらいました。だからこそ、自分の実力不足も痛感しました。サロンワークにおいても、焦らずに目の前のことをしっかりやっていくことの大切さを感じたんです。4泊6日と短い期間でしたが、大きく成長させてもらったと感じています」
現地で得た刺激は、憧れだけでは終わらなかった。自分の現在地と課題を、より鮮明に映し出し、次の目標を定めることができたのだった。今年、奈緒さんはDコン2026で審査員を務める予定。挑戦に一旦区切りをつけつつも、「来年また挑戦し、ニューヨークに行きます!」と熱く語っていた。
奈緒(LECO)
なお。『レコ』スタイリスト。日本美容専門学校卒業。ハイトーン、デザインカラーを中心に、カットを掛け合わせた似合わせデザインを得意とする。
Instagram @leco_nao
creative advisor それぞれが感じたNY
RYUSEI(PELE)

りゅうせい。『ペレ』CEO。資生堂美容技術専門学校卒業。SNS時代を象徴するハイトーンの旗手。カラー技術と発信力で若者から圧倒的支持を集める美容師。
comment
「ブロードウェイをはじめ、ここは誰もが“本物”を求めている場所。自分自身もそうありたいと強く再確認できた。これからの自分のクリエイティブと『ペレ』の活動に、今回の経験を生かしていきたい」

樗木佑太(THE SLICK)

おおてきゆうた。『ザ・スリック』代表。日本美容専門学校卒業。繊細なカラーを思いのままに表現し、メーカーとカラー剤開発を行うなど、第一線で活躍中。
comment
「年齢やキャリアの変化と共に、街から受け取る感覚が以前とは大きく変化しました。圧倒的なスケールのなか、自分自身の感性や思想をもっと純度高く、“髪”を通して表現したい……そんな衝動を強く感じました」

内田聡一郎(LECO)

うちだそういちろう。『LECO(レコ)』『QUQU(クク)』『ØØn(オーン)』代表。国際文化理容美容専門学校渋谷校卒業。JHA受賞歴のある美容業界のトップランナー。
comment
「2度目のNYでしたが、今回は現地の匂いをより感じ、よりディープな体験ができました。現地で奮闘している日本人美容師のみなさんとたくさんコミュニケーションを取るなど、良い情報交換ができました。いつの時代もどんな場所でも結局はバイタイリティですね!」

松山優介(千代田スタジオ)

まつやまゆうすけ。フォトグラファー。JHA優勝請負人の異名を持ち、ヘアクリエイションフォトの第一人者として、多くの美容師から厚い信頼を集めている。
comment
「昨年に続き、2回目のD-CONTEST NYツアー。今年はスタジオでの撮影をやめ、オールロケ撮影にチャレンジさせてもらいました。NYの街と人、空気感でしか表現できない作品になっていると思います」

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