PREPPY

26 Sep 2025
26 Sep 2025
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PREPPY2025年11月号誌面連動 2025A/W MY TREND HAIR 担当クリエイター美容師座談会

デザインへの熱い思いによって、5人のクリエイター美容師が意気投合!

PREPPY11月号「MY TREND HAIR」でヘアを担当した5人が集結。それぞれこの秋冬に推したいデザインを提案してくれました! この5人は「DREAM PLUS CONTEST 2025」1st & 2ndの審査員を務めましたが、もともと特に親交があったわけではなく、全国5会場での審査&作品づくりを通して意気投合。根底にあったのは5人のデザインへの熱い思いでした。今回はデザインへのこだわりと、この秋冬のマイトレンドを語っていただきました!

(参加者:写真左から)
COA / 小西恭平さん @kyohei_konishi
Cocoon / 泰斗さん @cocoon_taito
Hank. / 米澤香央里さん @kaoriyonezawa_hank
SYUK / kazuさん @kazu_syuk_
PELE / RYUSEIさん @n_saka_10

――デザインへのこだわりと熱意を教えてください。

泰斗 Cocoonで師匠のVANから学んできたことですが、僕は基本的に「相手ありき」でデザインを考えることを大切にしています。今回はモデルさんの持つ自然体な雰囲気をナチュラル要素と捉えた上で、それとは真逆の素材=普段にないものを入れて攻めポイントとし、全体で「攻めナチュラル」をつくりました。モデルさんの素材や内面を理解することがデザイン提案の第一歩。サロンワークと同じなんです。

米澤 なるほど。私は「粘ること」と「女性像の深堀り」にこだわってデザインしています。思いつきではなく、作品の意図や経緯を明確にしつつ、モデルさんにフィットするよう最後まで粘って着地点を見つけることが大事です。「ドリプラ」では1分間のスピーチがあり、そのプレゼン力も評価の対象です。私自身も人に作品の解説がちゃんとできるよう、頭の中を整理することを大事に考えました。

kazu  「映えデザイン」が増えてきている今だからこそ、僕はカットの大切さを見る人に届けたい、カットこそ美容師の仕事の美しさの象徴だということを伝えるべく、カットにこだわっています。僕のサロンは東京郊外にあり、多様なニーズに応えるためのマルチ力が求められているのですが、そこに裏付けされた「シチュエーションに合わせた自分の変化」みたいなものを表現できたらいいなと思っています。

RYUSEI  僕は約2年前からクリエイティブへの熱量が高まってきたのですが、美容の流行は早く、自分自身が常に変わり続けなければなりません。最近はフロントスタイルに注力しているヘアが席巻している雰囲気がありますが、そこにとらわれず、普段からクリエイティブなものに触れる時間をつくって最先端のものを取り入れるようにしています。図書館とか美術館に行くこともよくあります。

小西 洋服を選ぶとき、フォルムや素材を意識して選びますよね。なので僕はヘアデザインを考える際には「フォルム」と「質感」を大事にしています。ヘアとファッションは似ているところがあると思うんです。そして7割は自分らしいデザインを、残りの3割は新しいものを取り入れるようにしています。そうすることによって、自分の軸はブレずにいつの時代にも飽きられないデザインを提案できると思います。

――この秋冬のマイトレンドについて教えてください。

kazu  「攻めナチュラル」の「ナチュラル」部分にフォーカスしたデザインです。「ナチュラル」を飛ばしてデザインをつくっても結局似合いません。「ナチュラル」に対してどんな姿勢で望むか。これが秋冬のテーマです。

小西 なるほど。僕はセクションカラーです。セクションカラーはナチュラル志向の方でもチャレンジしやすいですし、リタッチしやすくておしゃれ、その上低コスト・低ダメージなので、今の時代に合っているのかなと。あと、どのレングスでも切り込んだスタイルを提案し、レングス別に質感を変えてトレンドをつくりたいです。

泰斗 素晴らしいですね!これまではどちらかというと暖色より寒色のほうが人気だったかと思いますが、この秋冬は2000年代前半くらいのモードっぽい感じに今回の「スカーレット」(オレンジ系)のような暖色を合わせるのがおすすめ。発色がいい分、カットはミニマムに切り込んでバランスを整えることが大事です。

米澤 私も暖色が好きです! 今回のようなマッシュウルフがおすすめですが、切り込むとメンズライクになりがちなので、パーマをかけたり暖色で女性らしさを出したり、ハイライトを入れたりするのがいいかなと。

RYUSEI  僕はレッドやブルーなどのモード寄りな色が好きなのですが、今回「シトリン」(イエロー系)を使ってみて、こんな色味や質感でデザインできるのだという新しい発見がありました。この秋冬のヘアカラーとして推してみたいと思っています。

【まとめ】

最初はお互い「様子見」していたという5人のみなさん。「回を重ねるごとに信頼が深くなりました」(kazu)、「お互いの仕事を見ながら自然に仲良くなっていきましたね」(泰斗)。最後(5回め)の札幌での審査を終えた打ち上げのとき、5人の思いが炸裂! お互いに自分の気持ちを包み隠さず語り始め、熱い美容トークは長時間、続きました…。「その後1週間くらい、心に穴が開いてしまいました」(RYUSEI)、「終わってしまった瞬間、本当に寂しかったです。まさに”青春”という時間でした」(米澤)。「本当に楽しかったです。また同じメンバーでやりたいです!」(小西)。1人ひとりみな違う個性を持った美容師が集まり、心が通い合った瞬間でした。美容師の世界は奥深くて楽しいですね!

N.REFLET COLOR

今の時代を映し出す、狙い通りの質感と鮮やかさ。

軽やかで洗練された色味を自在に表現。

2025AW NEW COLOR Debut!

シトリン/ガーネットがこの秋、仲間入り。

https://ndot.jp/lineup/reflet_color

photo: Sano Kazuki, Koda Toshimitsu text: Morinaga Yasue

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