
ベーシックテクでつくる。「今、必要なレイヤー」講座
「GARTE」池田充聴
レイヤー講座の第1回目はロングヘアからバッサリとカットしたウルフヘアを紹介。メリハリあるシルエットを生む、レイヤーの入れ方に注目です。
BEFORE

毛量は多めでややクセがある。セニングではなく、ベースの段階でしっかりとレイヤーを入れて毛量を取り除いていく。
BASE CUT

(左から)
①ハチ上でブロッキング。バックはつむじを避けるように約1㎝下げる。
②もみあげからカット開始。毛束を引き上げて内側の重さを取り、アウトラインの長さを残す。
③切り上がり。

(左から)
①レイヤーのガイドをつくる。床平行で引き出し、長さを決める。バックまでつなぐ。
②ガイドの位置に引き上げてレイヤーを入れる。テンションをしっかりかけること。
③レイヤーが入った状態。アウトラインは長さが残り、柔らかい毛先のタッチに。
【point】
上に持ち上げることで毛先が柔らかくなる。
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https://youtube.com/shorts/xqi3l1V9h5Y

(左から)
①バックまで同様にレイヤーを入れる。
②トップは床平行で引き出し、下のセクションに被せるように長さを残す。
③下はレイヤー、上はグラが入った状態に。同じように放射状に切り進む。
【point】
ディスコネクションによってきれいな丸みが出る。

(左から)
①バックサイドのいちばん上の毛をガイドにする。
②ガイドに合わせてフロントにレイヤーを入れる。
③頭の丸みに合わせて放射状につなげる。ベースカット終了。
質感調整

(左から)
①ドライした状態。すでにきれいなくびれが生まれている。
②ポインティングで毛先をなじませる。毛量を見ながら行う。
③もみあげを整える。スライドカットのようにシザーをすべらせて。
【point】
前髪はフロントの毛を全て前に持ってシザーを入れる。
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CUT FINISH

カット終了。後頭骨の丸みがきれいに際立つシルエットが完成。レイヤーで切り込み、重ねることで、セニングを使わなくてもしっかりと重さが調整されている。
仕上がり
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今回レクチャーして下さったのは……
「GARTE」池田充聴さん

いけだあつとし。『ガルテ』代表。国際文化理容美容専門学校国分寺校卒業。都内有名店を経てイギリスに留学。帰国後、22歳という若さで同サロンの前身となる『グラデュエイト』をオープン。約3年後に『ガルテ』にサロン名を変更。2017年、2018年とサスーンのカットコンテストで2年連続優勝。2022年、GAMOのエリアサーキットで優勝。他にも数々のコンテストで入賞を果たす、業界でも注目のカットの名手。