
先月から開始した春宮雅之さんの連載。新たな作風に挑戦し、自身のネクストを探るというテーマの中、今月のお題はズバリ、「ネクストカット」。エッジの効かせどころに注目。

カットだけで勝負できる作品を創りたい。
パーマに力を入れるようになったのも、そもそもは「カットが上手くなりたかったから」。カットラインでデザインを決めることができれば、パーマはシンプルになる。それを体感している今、カットだけでエッジを効かせ、勝負できる作品創りへの意欲が湧いているという。
「色んな先輩に言われてきたんです、『30歳くらいになると、きれいに切るだけではつまらなくなってくるよ』と。最近こういうことか、と感じています。きちんと切ってスタイリングで遊ぶのではなく、カットの時点で入れた遊びが見えてくる。そんな作品を創りたいですね」
一方で、エッジを効かせることにこだわり過ぎてその人のライフスタイルに寄り添わないのはちょっと違うと続ける。
「今回のモデルはおしゃれが大好き。彼のファッションを楽しむ気持ちを髪でさらに引き上げることが僕らの仕事だと思います。そこで普段スタイリング剤をほぼつけない彼に対して強いウェット感を合わせてみました。僕自身グリースを使うのは今までほぼなく、オイルやフォームなど軽いウェット感の提案まで。グロッシーな髪をどう動かすとカットで入れた遊びが映えるか。探るのが楽しかったですね」
BEFORE




BEFORE
髪質はやや硬く、毛量は多め。大きくうねるようなクセがある。

デザインのポイントとなる前髪からカット開始。後ろに流れるクセがあるので、両黒目幅でやや深めに分け取る。眉上で設定する。

こめかみから顔まわりにかけてラウンドにつなぐ。ブラントでカットし、後ほどチョップで毛先の質感を柔らかくする。

サイドは耳の中央を目安にアウトラインをつくる。


トップは正中線でレイヤーのガイドを決める。セイムレイヤーでブラントにカット。続いて放射状にレイヤーをつなげる。

バックはトップからセイムレイヤーでつないでいく。

えり足は、今回は長さをあまり変えず、毛先を整える程度。ブラントでばらつきをきれいにする。

ブラントカットで全体のシルエットが完成。続いてチョップカットで毛先に長短をつけていく。まず、前髪から。

CLOSE UP!
基本的に毛流れに沿ってパネルを引き出し、その毛流れに対してシザーを斜めに角度をつけて入れる。これにより抜けが生まれる。


同様にしてトップからバックのレイヤー部分を順にチョップカットを行い、毛先の質感を調整する。

毛量の溜まりやすいミドルは、コームですくい、より深めにチョップカットを入れる。
CUT FINISH




前髪をデザインのポイントにおき、さらに全体的に抜け感を取り入れることでもともとのクセ毛を生かすスタイルが完成。
FINISH




フルドライ後、スプレイヤーで軽く濡らしてからグリースを全体にもみ込み、強めのウェット感を出す。クセ毛を生かし、さらに作品としてのアクセントを効かせるため、正面から見たときにツノっぽい遊びを取り入れる。

春宮雅之 ザ・ストラマ
はるみやまさゆき。『ザ・ストラマ』店長。名古屋美容専門学校卒業。2025年小誌リアルトレンド大賞を受賞。今最も注目される理美容師のひとり。
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