髪と服、互いに引き立て合うバランスとは。そこに今をのせるには。
自分の感性を信じ、美容師にとっての永遠の命題に『ダブ』ハルトさんが挑む。


theme: Quiet Power
静かなる強さ。今季の春夏コレクションからジェンダーレスなムードを意識して今回のテーマとしました。ビッグジャケットや黒というモードな要素にリボンやレースのフェミニンな要素を掛け合わせ、甘さがやや前に出てくるファッションに対して、ヘアの硬質なテクスチャーでバランスを探っています。今回のようなラインを効かせたヘアは、僕自身すごく好きな髪。もっとも自分らしいと思うヘアで今らしさの表現に挑戦しました。
BEFORE




サイドとえり足を刈り上げたツーブロックスタイル。トップのアウトラインはグラ、表面は軽くレイヤーが入っているが、丸みをできるだけしっかり出すよう、レイヤーは控えめにする。アウトラインは平行に、顔まわりにかけてわずかに前下がりにしてシャープさをプラス。
COLOR


1ブリーチ後の状態。左右フロント1カ所ずつ、ブロッキング。三角ベースにすることで、表面は繊細になじませつつ、毛先のラインを強調する。

2ブリーチ目。三角ベースを2つに分けて順にブリーチ剤を塗布。

根元にコットンを当て、まわりのベース部分につかないように保護する。

オレンジが強く残っている毛先にかけて薬剤をしっかり溜めて塗る。

ホイルを重ねて固定。

左フロントも同様。三角ベースを2つに分けて塗布。まず奥から。

続いて手前も塗布。毛先は塗布量を多めにして塗る。

FOIL FINISH
このまま放置し、ベースカラーのブラックの塗布を行う。

地毛が日焼けしているため、オフブラックを使い、黒の色調を濃くきれいに整える。

ブリーチ部分につかないように注意を払いながら塗布。

フロントも同様。ワンタッチで根元から毛先にかけてなじませる。


塗布完了。塗り終わりから30〜40分自然放置し、シャンプー台で最後にトナーオン。
COLOR RECIPE
【ブリーチ】
オレンジが残る髪に対して、ブルーのパウダーでオレンジみを払う。
パウダーブリーチ(弱):パウダーブリーチ(強)=1:1(OX6%2倍)
使用薬剤○アクセスフリー、アリミノ120
【ベースカラー】
色落ちしやすいブラックを選択。
オフブラック(OX6%等倍)
使用薬剤○エノグ オフブラック
【トナー】
ホワイトにシルバーを加えることでオレンジみを消し、より硬質な質感を狙う。
ホワイト:ホワイトシルバー=3:1(OX2%等倍)
使用薬剤○キャラデコ ホワイト、ブリーチマスター ベースコントロール by PRIMIENCE ホワイトシルバー




COLOR FINISH
ブリーチ部分のオレンジみや日焼けによる色褪せが払拭され、コントラストのあるカラーデザインが完成。わずか4枚のホイルワークでもハイライトが効果的に効いている。




FINISH
アイロンを軽く通し、ツヤの出るタイプのスタイリング剤をなじませて完成。光沢感がよりクールさを加速させる仕上がりに。

HARUTO DaB daikanyama
ハルト。『ダブ』代官山店サブマネージャー。日本美容専門学校卒業後、2018年に『ダブ』入社。ラインの効いたエッジィなヘアスタイルを得意とし、2024年のTHAではモデルクリエイション部門グランプリを受賞。セミナーや撮影に引っ張りだこ。今、注目される若手のひとり。イマジネーションの源は「旅」。昨年はロンドンとパリを訪れ、「音楽もファッションもイギリスのカルチャーが大好き。でも、街並みや空気感はパリのゆるさが心地いいですね」。Instagram:@haruto_0210
photo: Okumura Koki text: Sugiura Akiko model: Luka
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