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30 Jul 2025
30 Jul 2025
hair

全国で活躍するクリエイターをピックアップ!Pick up CREATORS Vol.02

神奈川県藤沢市にある『hair design girl』代表、片柳裕樹さんが主催、撮影する撮影会“girl会”。今回はgirl会に集う4人の作品を紹介します!

Pick up1

theme-1:力の抜けたボブ
「必ずカット感を出すのが自分印。今までは、カットラインをしっかり出して、マニッシュ感の強いソリッドなイメージで作品をつくることが多かったのですが、ここ最近、女性ならではの美しさに惹かれるように。この作品はフルウィッグで仕上げていますが、あどけなさが残りつつ、どこかかわいらしさが感じられる表現を意識しました。シルエットを丸く整えたり、カットラインをぼかして強さを中和させ、力の抜けた雰囲気を目指しています」

photo:Katayanagi Yuki(hair design girl)make-up:Kobayashi Miki(hair design girl)

theme-2:脱力
「ハイトーンのモデルさんだったので、オーバーセクションウィッグを黒く染めて被せ、コントラストを感じる作品に。ここ1年ほど、力が抜けているのに強さを感じる作品づくりを目指しています。こちらの作品テーマはずばり『脱力』。作為を感じさせないよう意識してつくりました。硬さのでるアイロンは使わず、ブローで仕上げ、より脱力感を感じられるようにしています。つくりこまない美しさを、どうつくり込んでいくか、それが今取り組んでいる課題です」

photo:Katayanagi Yuki(hair design girl)make-up:Satomi Ai

SALON:seeen (山梨県富士吉田市)
NAME:湯山真弥
美容師歴:10年 クリエイション歴:10年
ゆやましんや。『シーン』代表。東京美容専門学校卒業。独立して1年足らず。お客さま一人ひとりに似合わせた、家でも簡単にスタイリングできるデザイン提案を得意とする。一生通えて幸せになれるサロンづくりを目指している。Instagram @shinya0825

Pick up2

theme-1:静謐のまどろみ
「クリエイティブ作品をつくるのは、自分自身がサビつかないようにするため。いつもつくりたいものを自由につくっています。こちらの作品はフルウィッグ。シンプルなカットデザインを生かせるよう、メリハリがつきにくいベージュ系カラーで奥行きを表現しています。顔まわりの柔らかいアールのラインと、バックの髪がフワッと風で動いた様を自然に魅せつつ、奥行き感をベージュ系のカラーで表現したかったので、撮影日まで、カメラマンと何度も何度もやり取りしながらカラーをやり直し、ここに辿り着きました」

photo:Katayanagi Yuki(hair design girl)make-up:Kobayashi Miki(hair design girl)

theme-2:青炎
「静かで熱いインパクトが残せるモデルさんだったので、ヘアデザインはショートウルフ調に。ヘアカラーやメイクで冷静さと情熱が同居するようなイメージで仕上げようと考えました。青のヘアカラーが単調に見えないよう、パーマを仕込み、髪の動きをつけています。髪の動きがヘアスタイルの見せ場になるので、顔まわりのストレートが残る毛とパーマのカール感でリズムを感じられるようにバランスよく共存させています。また、メイクでモデルさんの個性を際立たせるよう、アイメイクにはこだわってもらいました」

photo:Katayanagi Yuki(hair design girl)make-up:Satomi Ai

SALON:Sourire(神奈川県横浜市)
NAME:宇野陽輔
美容師歴:25年 クリエイション歴:約10年
うのようすけ。『スリール』代表。東京理容美容専門学校卒業。お客さまにやさしく寄り添うことを第一に考えたマンツーマンサロン。カットは毛流れに逆らわず、カラーは地肌を傷めないようにていねいな施術を信条とする。Instagram @uno_yohsuke

Pick up3

theme-1:雷神

「ハイレイヤーに切り込みつつ、すき間に長い髪を残し、ラフに動かした束感やシャープで尖った束感をミックスさせ、“雷神”の制御不能なエネルギーを表現しています。耳から鼻にかけての距離が長いモデルさんだったので、後頭部の髪を長く立てることで、全体のバランスを調整しました。この作品を準備している頃、レイヤーカットに苦手意識をもっていたため、自分への挑戦としてハイレイヤーで仕上げることに。フルウィッグですが、骨格とのバランスやここまで切り込むと髪が動きづらくなるなど、レイヤーのコツをつかむことができました」

photo:Katayanagi Yuki(hair design girl)make-up:Kobayashi Miki(hair design girl)

theme-2:Neon Anarchy
「いつもはカットを見せ場に作品をつくることが多いのですが、この作品はカラーを見せたくてつくりました。ディスコネクトでカットし、青・緑・紫などビビッドでカラフルなカラーを。ドライな質感でラフな印象に仕上げています。カラーを際立たせるため、メイクをシンプルにし、衣装は身につけず、チェーンのネックレスだけでエッジの効いたスタイルを演出しました。アシスタント時にsvkでメイクを学び、ヘアとメイクの両方が行えるのが私の強み。作品のイメージをファッションに頼らず、ヘアとメイクで調整できるのが私印だと思っています」

photo:Katayanagi Yuki(hair design girl)make-up:Kobayashi Miki(hair design girl)

SALON:hair design girl(神奈川県藤沢市)
NAME:小林未来
美容師歴:7年 クリエイション歴:6年
こばやしみき。『ヘアデザイン ガール』ジュニアスタイリスト。日本美容専門学校卒業。洗練されたなかに光る、個性的な毒を追求し、流行ではなく、お客さまの個性を最大限に引き出すことを意識してデザイン提案を行う。Instagram @_miki_kobayashi_

Pick up4

theme-1:mode×black
「去年まではカールを使ったり、多色を使ってデザインをつくることが多かったのですが、今年はシンプルを極めようと方向転換。シンプルなカットラインはごまかしが効きませんからね。こちらの作品は全頭ウィッグに、部分ウィッグを足して仕上げています。こだわったのは、色はもちろん、髪が硬く見えないようにしたこと。カットラインを残すと髪が硬く見えがちですが、髪に動きをつけることで柔らかさを強調させました。白と黒での表現に縛りをつくり、アイメイクとサイドの毛先の動きをリンクさせてモデルさんに似合わせています」

photo:Katayanagi Yuki(hair design girl)make-up:Satomi Ai

theme-2:mode×White
「ナチュラルなパーマスタイルのシルエットをスクエアに整えて強さを出し、メイクと衣装、トータルでしなやかで強い女性像を表現しました。こちらも全頭ウィッグを使用しています。パーマをかけたときにシルエットが丸くならないように、トップにレイヤーを入れ、えり足がウルフっぽく見えるようにベースを仕込み、オールパーパスでパーマをかけました。girl会で撮影をしてくださる片柳裕樹さんはカットがとても上手な方なので、見せ場をよく理解してくださり、カッター目線で絵づくりをしてくださるのでとても勉強になるんですよ」

photo:Katayanagi Yuki(hair design girl)make-up:Yoshida Tomoko

SALON:hair studio last(神奈川県逗子市)
NAME:真間康平
美容師歴:17年 クリエイション歴:8年
ままこうへい。『ヘアスタジオ ラスト』スタイリスト。鎌倉早見美容専門学校卒業。お客さまのお悩み改善を得意とし、ナチュラルななかに少しだけエッジの効いたスタイルを提案する。Instagram @hei_ko.ma8

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