PREPPY2026年6月号連動
SNSで爆発的な人気を誇る『デコ』の呉 等至さん。その人気の秘密は、あらゆるカット技術をシンプルにロジック化した点にあります。「フェイスレイヤーは角度で決まる」~呉流“角度の魔法”最終回をお届けします!
「コームレイヤー90度」は、えらをカバーし、小顔効果を高める角度

「今回紹介する90 度のレイヤーは、えらを包み込むように髪が落ちるため、顔型をカバーしたい方にオススメです。このとき、サイドのレイヤーを90 度でカットすると、重さがなくなり、髪質によっては浮きやすくなるため、サイドバングをレイヤーとつなげず、独立させることで顔まわりのなじみをよくするといいでしょう。また、バックも同様に90 度でカットしていますが、こちらは、レングスによって調整して。どこにウェイトバランスをおくかで、頭の丸みをコントロールしてください」
「日本の美容を世界に!」
SNSフォロワー213万人を誇るスタイリスト

前編「ボブ45 度」、後編「ロング135 度」では、引き出したパネルに角度をつけてレイヤーをカットしたが、どちらも今回同様、コームレイヤーでカットすることができる。パネルを引き出して鼻先でカットするのも、コームで引き出してセンターでカットするのも要は同じということ。その角度を保つことがいちばん重要なのだ。

ミディアムのハイレイヤーは90度
→顔型の悩みも解消するレイヤーは90度が美バランス
【Point 1】サイドオーバーレイヤーを90度のコームレイヤーで切る

頭皮に対して45度にコームをあて、そのまま90度の角度で前方に引き出し、毛先を上から下にカットすると、左右均一なレイヤーが入る。
【Point 2】バックオーバーの頭の丸みもコームレイヤー90度で切る

バックに頭の丸みをつけたいときも同じようにコームレイヤーを90 度で入れる。ただし、レングスでウェイトバランスが変わってくるので注意を。
【Point 3】サイドバングの厚みをアップレイヤーで取る

サイドバングを顔型になじませるテクニック。サイドバングを真上に引き出してカット。サイドのレイヤーとつなげないことでなじみがよくなります。
【Point 4】ふくらむハチまわりの量感は根元からセニングで取る

ハチまわりや耳後ろの毛量調整は、カット率15%のセニングでスライドカットを。セニングを上から下にすべらせるように、スライドさせるだけ。
動画でチェック!①
■Before

髪質は普通~少し太め。クセはなし。すでにサイドに姫カット状にレイヤーが入っています。えらが張っているため、レイヤーで顔型をカバーしたいですね。
■切り上がり

顔まわりと後頭部に90度のレイヤーを入れた状態。後頭部のレイヤーはレングスによって角度が異なるため、必ずしも同じ角度でカットするとは限りません。バランスを見て、角度を決めてください。
PROCESS

(左から)
①顔まわりのレイヤーカットからスタート。まず、頭皮に対して45度にコームをあてます。
②そのまままっすぐ、90度の角度を維持したまま前方にコームを引き出して。
③顔の中心でコームを重ねます。

(左から)
④90度を維持したまま、毛先をカット。
⑤それだけで、両サイドに均一にレイヤーが入りました。

(左から)
⑥バックに頭の丸みをつけたいときも同じようにコームレイヤーが効果的。サイドレイヤーと同様に、頭皮に対して45度でコームをあてます。
⑦90度の角度を維持したまま、コームを引出して。
⑧コームが重なったところ、センターで毛先をカット。

(左から)
⑨今回、レイヤーとサイドバングはつなげず仕上げます。サイドバングの髪を真上に引き出してカット。
⑩サイドバングを顔型になじませるテクニックです。

(左から)
⑪ハチまわりや耳後ろなどボリュームの出やすい箇所を毛量調整。トップを外し、1.5㎝スライスで髪を引き出し、セニングを上から下に滑らすようにスライドカットを。
⑫刃先を縦に滑らすようにカットするのがポイント。
⑬セニングはカット率15%のものを使用。毛量調整はほんの少し髪を落とすだけでOK。毛量を落としすぎないのでパヤ毛が出ず、ツンツンしないので、なじみよく仕上がります。
動画でチェック!②
FINISH

ミディアムレングスのレイヤーカットは、90度カットが美バランス。ちょうどえらにかかるため、顔型補正にもピッタリです。

今回レクチャーして下さったのは……
「DECO」呉 等至さん

くれひとし。『デコ』代表。山野美容専門学校卒業。SNSを始めて1 年あまりでフォロワー30 万人を獲得し、現在は驚異の213万人超え。カット講師としても活躍するオーナープレイヤー。Instagram @deco_kure