カルチャーが好きで、常に自分らしい表現を模索しているストリートの表現者たち。かつてのパンクアイコンが放った、常識を壊していく危うい美学が今の自分に刺さったから、その挑戦的な意志を唇に託してみたい。キレイに描かずに、あえて血色感を抑えた肌へにじませるように赤のリップをオン。内側からあふれるエナジーをまとえば、一気に凛とした表情へ。クールに自分を貫きたいとき、こんな深みのあるメイクが今の気分。


衣装協力: 放課後の思い出 @houkago_no_omoide
パンクな意志を赤に込めてクールに「危うさ」を遊ぶ
カルチャーをテーマにした新しいメンズメイクを『ジェム』照屋知樹さんがレクチャー。
最終回となる第4回目のテーマは、「ジョン・ライドン」。
「イメージは、パブリック・イメージ・リミテッド『パプリック・イメージ』のジャケットに映るジョン・ライドン。グラムロック以降のメイクとは違い、血色感を抑えた顔色や、ラフなヘアが特徴です。彼が放つ常識を壊すような危うい美学を現代のメイクに落とし込みました。ポイントは唇です。あえて肌の血色感を抑え、にじむような赤いリップをオン。キレイに塗るのではなく、内側からあふれる挑戦的なエナジーを感じさせるのが狙いです。韓流の白い肌×赤リップとはまた違う、僕らが大事にしている『カルチャーの匂い』がするビジュアルになったと思います。かっこよく、自分を貫きたいとき、こんなメイクをぜひ楽しんでほしいです」
パンクのアイコンが放つ「静かなる抗い」に触れた瞬間を作る
3つのキーワード
血色感を抑えた不健康な白い肌
肌よりワントーン明るいファンデーションを使うことで血色感を抑えた肌を作る。肌に赤みがあるタイプは、先にコントロールカラーで血色感を抑えておくといい感じに。
ジュワッとにじみ出す1点突破の赤リップ
コンシーラーで輪郭をぼかし、内側からにじみ出るような赤みを作ると雰囲気が出る。輪郭まで塗るとメイク感が出るので、中央をメインにラフに塗るのがポイント。
スパイキーヘアはワックス少なめでラフに
ワックスで作りがちだが、いかにもになりすぎるのでNG。ドライヘアで質感を作ってから少量のワックスで整えると、ラフな雰囲気が出てファッションにマッチする。
HOW TO MAKEUP

①肌より一段階明るい色のファンデーションを、顔の中心にブラシで薄くのせる。輪郭はスポンジでぼかす程度でOK。
②フェイスパウダーをブラシで薄くのせる。
③コンシーラーで唇の輪郭をぼかす。
④シャネルのリップでベースの赤みを作り、ロムアンドのリップをさらに中央だけに入れることで深みを出す。
⑤シャネルとロムアンドの間をにじませるように、チャコットのパウダーをのせつつ、色味の調整をする。
血色感を抑えた白くマットな肌


肌よりワントーン明るいファンデーションを薄く塗る。
ポイントはフェイスパウダーをブラシで薄くのせること。
ファンデのツヤ感を抑えつつ、自然なツヤに仕上げる。

USE IT
ヴィタルミエール フリュイド 10ランピッド
¥7,040(編集部調べ)/シャネル
USE IT
インウイ ルースパウダー
¥7,700/インウイ

MAKEUP POINT 2 質感違いの赤を重ねて作るリップ


輪郭はコンシーラーでぼかして血色感を消す。
Cで赤みを入れ、Dを重ねて深みを出し、EでCとDの間をにじませる。
Eはチップでしっかりのせてツヤ感を払拭する。

USE IT
C:
ルージュ アリュール リクィッド
ヴェルヴェット 226 セデュイサント
¥6,490/シャネル
USE IT
D:
ゼロベルベットティント
#12 ANNE SHIRLET
¥1,320(編集部調べ)/ロムアンド


USE IT
E:
マルチカラーバリエーション
MA04[MATTE]
¥1,320/チャコット・コスメティクス
HAIR POINT





HOW TO
CUT/ショートレイヤーベース。サイドは短めにカット。全体的に深めのチョップカットとセニングで、毛先が先細りになるように毛量を調整しつつ、束感を作る。
STYLING/シックニングスプレーを根元からまんべんなく塗布して生えグセを起こしつつ、髪に引っかかりを付けるのがポイント。少量のクレイワックスをしっかりこねて油分を飛ばしてから、毛先中心に付けて束感を作る。最後にグリースで顔まわりの毛をタイトにする。

USE IT
右:クックグリースXXX
¥1,870ファインコスメティックス(阪本高生堂)
中:モデニカ アート クレイ
¥1,320/モデニカ アート(中野製薬)
左:ブロードライ エバー・スィックン
ケビン・マーフィー(ケビン・マーフィー・グループ)

寝グセ感のあるラフなスパイキー感が味
アウトラインをツンツンにしすぎると、いかにもなパンクになるので、
あえて寝グセっぽい適当感を作ったほうがハマりやすい。

バングは全部立ち上げず当時の空気感を出す
顔まわりにかかる毛を残したほうが、当時のパンクな雰囲気が出る。
陰影も出るので、白い肌の膨張感も抑えられる。
OTHER ITEMS USED

コンシーラー
スタジオ フィックス コンシール
アンド コレクト パレット ライト
¥6,160/M・A・C
photo: Koiso Haruka text: Men's PREPPY model:Ikeda Anri
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gem 照屋知樹