韓国ヘアのその先へ。今、美容感度の高いメンズたちが注目する中華ヘア。その最前線を走る谷口成吾さんが、4回にわたりシノワモードな世界観を提案する。


静と動でつくる、シノワの色気
韓国ヘアが定番となる中、近年急速に存在感を高めているのが中華ヘア。そのムーブメントをリードするのが谷口成吾さんだ。
「今では韓国人も中国のテイストを取り入れたり、日本や台湾にも人気が波及するなど、中華ヘアはアジア全体のトレンドになりつつあります」
連載第1回は、ダウンパーマでつくるシャープなレイヤーヘアを紹介。その魅力は?
「ダウンパーマでもみあげとネープをタイトに収め、オーバーセクションにレイヤーを入れて高めのウェイトをつくるのがポイント。ツーブロックは入れず、前髪はアップパーマで立ち上げて細い毛束を落とし、色気を演出。トップをつぶした台形シルエットが、丸みのある韓国ヘアとは異なり、新鮮さを感じられると思います」
BEFORE




前下がりのグラデーションベースで、表面にレイヤーを入れた丸みのあるショート。前髪は目の下の長さ。ネープには強い生えグセがある。毛量はふつう。カラー履歴はなし。
CUT

サイド〜バックをハチの高さでブロッキング。第1線を横スライスでオンベースに引き出して、指1本分の長さでカットし、レイヤーのガイドをつくる。

縦スライスでパネルを取り、先ほどつくったガイドに沿って、サイド〜バックにレイヤーをつなぐ。

サイドのオーバーセクションをダウンステムで引き出し、耳上〜目尻につながる前下がりラインでブラントカット。バックまでアウトラインをつなぐ。


フロントは水平に引き出し、グラの角度でカット。トップはオンベースで引き出し、後ろにCシェイプさせてフロントのグラとつながるレイヤーでカット。

ミドルセクションにグラデーションを入れる。このとき、額のコーナーより外側でブロッキングし、剃り込みの髪をよけておく。毛量の少ない剃り込み部分に穴があかないようにするため。

ミドルセクションのパネルをまとめて持ち、ややダウンステムでカット。

先ほどよけておいたトップとミドルの境い目を縦スライスで引き出し、飛び出した角だけをカット。パネル1枚分のオーバーダイレクションで、フロントが長くなるように。

25%セニングをトップは毛先中心、ハチまわりは根元〜中間に入れ量感を調整。セニングの跡がつかないようスライドカットの要領で入れる。
PERM


アンダーにダウンパーマを施す。アンダー全体にパーマ液を塗り、さらに1パネルずつスライスし、生えグセを見ながら薬液をしっかり塗布。パーマ液は粘度の高いクリームタイプを使用。ペーパーを貼って固定する。

前髪にアップパーマを施す。分け目にしたい位置(右の眉頭上)よりも指1本分右で分け、パネルを左に倒して根元を起こし、パーマ剤を塗布。

左隣のパネルはフロント側から根元を立ち上げるように塗布。塗り終わりから8分自然放置。

放置後、毛流れを崩さないように、コームのテールでしごいてパーマ液をこそげとる。粘度の高い薬液は水洗で落ちにくいので、ここでできるだけ落として効率アップ。

シャワーで流し、毛流れに沿って指の側面で薬剤を押し出しながら洗う。

ドライ時も毛流れに注意し、真っ直ぐコーミングしながら乾かす。

トリマーでえり足は水平に、もみあげはシャープに整える。
CUT&PERM FINISH




ウェイトが上がり、上が広い台形フォルムに。アンダーはダウンパーマで究極のミニマムになり、生えグセも解消した。
STYLE FINISH




前髪の根元はドライヤーでしっかり立ち上げて、中間〜毛先はアイロンでリバースに流す。ワックスをなじませ、額に細い毛束を垂らす。

SENSE
谷口成吾
たにぐちせいご。『センス』クリエイティブディレクター/取締役。ヴェールルージュ美容専門学校卒業。メンズ専門美容師13年の歴史に裏打ちされた圧倒的な技術力で支持される。犬猫との暮らし、サウナ、料理をこよなく愛する。Instagram @sense_taniguchi.seigo
photo:Fujiki Miho text:Sakamoto Naoko model: Shinsen Ryunosuke
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