クリエイションビギナーからベテランまで、多彩なメンバーが集う「照屋塾」。美容師カメラマンの照屋寛倖さんのもとで創作に情熱を注ぐ4名のクリエイターを紹介する。
Pick up1

theme-1:noise~ノイズ
「社内でクリエイションに力を入れているスタッフが、会社を巻き込み、撮影チームをつくって、照屋さんを巻き込んだんですよ。最初、私はまったく興味がなく、社の方針で仕方なく始めたんですが、すっかりハマってしまいました(笑)。見よう見まねで始めた作品撮りも6年目。最近、『岩倉さんっぽいね』と言われるように。この作品は、髪の逆立ちと顔を覆う前髪で、感情の『ノイズ』を表現。表情が見えない分、髪の毛に感情がのるように毛先を動かしています」
photo:Teruya Hiroyuki(in chelsea) make-up:Tokunaga Hiyori(TJ tenkiyohou)

theme-2:PRISM~プリズム
「照屋塾の出張セミナーとして、照屋さんにお店に来てもらって撮影会を行っています。撮影当日まで、ちゃんと形になるのか不安ですが、照屋さんがイメージを汲み取り、形にしてくださるのでいつも助けられています。この作品のドットのライティングもそう。ヘアカラーメインで見せたくてグラデーションに仕上げたヘアスタイル。生命力を感じるアースカラーでまとめた髪に光が当たることで別の表情が生まれ、その変化がこの作品の魅力になっていると思います」
photo:Teruya Hiroyuki(in chelsea) make-up:Kawada Risako(TJ tenkiyohou)

SALON:TJ天気予報 (愛知県日進市)
NAME:岩倉未怜
美容師歴:19年 クリエイション歴:6年
いわくらみさと。『ティージェイ てんきよほう』トップアーティスト。北海道美容専門学校卒業。ナチュラルを軸に、お客さま一人ひとりの個性を引き出すスタイルを得意とする。
Instagram @johoooi
Pick up2

theme-1:Vera intenzione,Facciata(本音と建前)
「社内でクリエイションをやりたいスタッフが集まり、スタートした撮影チーム。最初は社内コンテストに出す程度だったのですが、やっていくうちに『もっと大きなタイトルに挑戦したい』と思うように。そこで、お願いしたのが照屋塾。今回の作品では、『本音』と『建前』という、誰もがもつ二面性をテーマにしました。ヘアだけでなく、メイク・ファッション・フォトまで一貫した世界観を構築し、一枚の作品からストーリーを感じてもらえるように意識。前髪に黒いウィッグを使い、色のメリハリで秩序と混沌が共存するデザインに仕上げました」
photo:Teruya Hiroyuki(in chelsea) make-up:Jane Asami(HAIR&MAKE EARTH)

theme-2:KILLER QUEEN
「社内撮影チームも今や50名ほどに。グループ全体で技術の底上げができていると思います。こちらの作品は、『キラークィーン』をテーマに、日常に溶け込むサイコパスの静かな狂気を表現しました。どこか生気を感じさせない視線や表情、無機質な空気感によって、見る人に違和感や不安を抱かせる作品を目指しました。ヘア・メイク・衣装・ライティングを一つの世界観として統一し、モデルの個性を最大限に引き出すようにしています。不気味さと美しさが共存する世界観を表現したことが、今回こだわって挑戦したポイントです」
photo:Teruya Hiroyuki(in chelsea) make-up:Jane Asami(HAIR&MAKE EARTH)

SALON:HAIR&MAKE EARTH (東京都渋谷区)
NAME:ツダケイタロウ
美容師歴:25年 クリエイション歴:8年
つだけいたろう。『ヘア&メイク アース』渋谷店ディレクター。山野美容専門学校卒業。縮毛矯正や髪質改善を得意とし、「髪にいいことを全部やる」をモットーとする。
Instagram @keitaroh4create
Pick up3

theme-1:適応の花
「売上げを上げ、会社に貢献するために始めた作品撮り。しかし、作品撮りの価値は数字では測れません。だから、会社の目標としてJHA入賞(作品撮り)を掲げたのも、その挑戦が会社の成長につながると信じているからです。この作品は、『適応の花』というテーマを花そのものではなく、ヘアで表現。ショートヘアならではの軽さと柔らかさを生かし、毛流れが異なる方向へ広がることで、環境に合わせて変化する生命の力強さを。髪だけでコンセプトを語ることを大切にし、生命力と美しさを併せもつ一輪の花として表現しました」
photo:Teruya Hiroyuki(in chelsea) make-up:hinano

theme-2:仮面の残骸
「クリエイションに答えはない――しかし、追い求めるほどに審美眼は磨かれ、ヘアへのこだわりは深くなっていきます。こちらは、『仮面の残骸』というテーマを、髪そのものが感情や記憶の痕跡となるようなヘアデザインで表現しました。均一に整えるのではなく、毛束の重なりや浮き、ほつれを計算して構成することで、崩壊と再生が同時に存在するような質感を。柔らかな動きの中にも緊張感をもたせることで、感情の揺らぎや、内面に残る痕跡を表現。自分を守るためにまとってきたものが静かに剥がれ落ちていく瞬間を一枚の絵に仕上げています」
photo:Teruya Hiroyuki(in chelsea) make-up:hinano

SALON:Dali by quattro (北海道札幌市)
NAME:木村聡志
美容師歴:21年 クリエイション歴:10年
きむらさとし。『ダリー・バイ・クワトロ』オーナー。北海道理容美容専門学校卒業。カウンセリングと似合わせを重視し、お客さま一人ひとりの希望を叶えることを大切にしている。
Instagram @kimm3104
Pick up4

theme-1:Revenant-還るもの-
「クリエイションをやってみたくて、『インチェルシー』に途中入社。そこから作品撮りを始めました。最初は、女性像をうまくつくれずに悩みましたね。それから10年。照屋さんの指導もあり、つくりたいものを形にできるようになりました。今回の作品は、髪そのものが彫刻のように見えるよう仕上げています。ウィッグを切ってジェルで固めた毛束を貼り付け、シルエットを。難しかったのは、毛束を柔らかく見せること。ですが、照屋さんがライカで撮影してくれたので、柔らかさはもちろん、幻想的な作品に仕上げることができました」
photo:Teruya Hiroyuki(in chelsea) make-up:Uno Suzuka(in chelsea)

theme-2:Drift-漂い-
「照屋さんはスタッフを大切にしてくださる方ですが、とても厳しい方でもあります。でも、言ってることが正しいから、何も言い返せないんですけどね(笑)。こちらは、今年7月に撮影した作品。黒髪とブロンドのコントラストで、美しさの中に潜む闇を表現しました。パーマのかかった黒髪に、金髪のウィッグを追加して、ワッフルアイロンでシルエットを整えています。表情が見えない分、メンズヘアに見えてしまいそうだったので、女性らしさを意識。また頭が大きく見えないよう、アドバイスをもらいながら仕上げました」
photo:Teruya Hiroyuki(in chelsea) make-up:Yolico(in chelsea)

SALON:in chelsea(愛知県北名古屋市)
NAME:yolico
美容師歴:20年 クリエイション歴:10年
よりこ。『インチェルシー』スタイリスト。中部美容専門学校卒業。一人ひとりに寄り添ったカウンセリングと提案を大切に、心まで軽くなるような美容時間を届けたい。
Instagram @yolico.inchelsea