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13 Sep 2025
13 Sep 2025
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名古屋発、クリエイティブの熱源。15年目を迎えた「in chelsea」の現在地。

 「なぜか名古屋が熱い」——美容フォトクリエイティブの現場で、そんな声がささやかれるようになって久しい。そのきっかけとなった出来事のひとつに2022年、照屋寛倖氏のJHA(Japan Hairdressing Awards)グランプリ受賞がある。美容クリエイションの潮流を変えたエポックとして、そのように記憶する業界関係者は少なくないだろう。今なお、中京エリアから発信される作品群は、熱量の高さにとどまらず、技術・感性の両面において全国水準を凌駕する存在感を放ち続けている。そして名古屋に拠点を置く「in chelsea」は紛れもなく、その震源のひとつだ。

シューティングセミナー「覚醒」で「in chelsea」のクリエイションプロセスを公開する代表・照屋寛倖氏

覚醒——“DNA”を可視化したライブセッション

そんな「in chelsea」が今年春、名古屋・栄にあるミツイコーポレーションのスタジオで開催したイベント「覚醒」。編集部も現場に立ち会ったが、このセミナーを特別なものにしていたのは、照屋氏自らがカメラマンとしてスタッフの作品撮影に臨み、同時にスタッフがカメラマンとして照屋氏の作品を撮影したことだ。それは言わば、次世代スタイリストたちとのライブセッション。

4月に行われた「覚醒」には照屋氏と共にMoMo/清原脩/揚村武斗氏の3名がセッションに加わった

2022年に「フォトアトリエ」を増設するほど撮影は日常の一部となっている「in chelsea」。今回、サロン内における共創の一部始終、スタッフ間で交換するDNAの共鳴をオープンにする試みは、今年15周年を迎える節目だからこその大きな意味がある。照屋寛倖という象徴的な存在だけでなく、「in chelsea」がひとつのクリエイティブ集団として覚醒し、進化していることを示す場でもあったように思うのだ。

15周年のヘアショー「棘」

そしていよいよ今年11月、15周年を記念するヘアショー「棘」が開催される。舞台は名古屋・千種文化小劇場。クリエイティブの座標点として、大きな存在感を全国に示すに至った「in chelsea」 が、これから先どのような活動を世に示すのか。「照屋塾」を中心として築いてきたフォト文化、教育プログラム、そしてライフステージに寄り添う店舗運営まで。多層的に拡張する「in chelsea」の現在が、この夜ひとつの結晶となって立ち上がる。名古屋から全国へ。その熱源に、冷める気配など微塵もない。

【Event Information】

「覚醒」
開催日:2025年4月21日
時間:13:00-16:00
講師:in chelsea 照屋寛倖 / MoMo / 清原脩 / 揚村武斗
会場:ミツイコーポレーション栄スタジオ

「棘」in chelsea 15周年記念ヘアショー
開催日:2025年11月3日(月)18:00-20:00
会場:名古屋市千種文化小劇場
詳細:https://www.inchelsea.co/event-details/in-chelsea-15

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