PREPPY

19 Oct 2025
19 Oct 2025
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PREPPY2025年11月号連動【注目の推しヘア1】お客様も美容師にもうれしい技術。「新スタンダード・レイヤー」講座 vol.1

大人気サロン『コア』の代表を務める細田さんが登場。格段に扱いやすくなり、デザイン性が上がってお客様に喜んでもらえるのはもちろん、技術の再現性が高くサロンワークを助ける、新ベーシックとなるレイヤー術を教わります!

『COA』細田真吾/フォルムコントロールのレイヤー編

BEFORE

髪質は柔らかく、太さは普通。毛量は多い。ゆるいウェーブ状のクセがある。ハリコシで広がるタイプのクセではなく、柔らかくウェーブがかって膨らむタイプ。「前下がりのベースラインを平行ぎみに整え、インナーにレイヤーを入れてゆるやかにメリハリをつけてバランスを取っていきます」

PROCESS

(左から)

①Aラインの角として残る部分・みつえりを削る。前に引き出して角を落とす。

②サイドのアウトラインを設定。前方に引き出して①をガイドにする。前に引き出すことでゆるやかな前上がりになる。

③顔まわりにレイヤーを入れる。こめかみ部分を顔にフィットさせて前方に引き出し、セイムレイヤーにカット。

↓動画でチェック!①

(左から)

④続いて耳前にレイヤーを。前方、顔からやや離れるように外側に向けて引き出す(=頭の丸みに合わせる)。③をガイドにカット。

⑤サイドの内側(=ハチまわり)にレイヤーを入れる。スライス幅を狭く取り、真上に引き出す。

⑥引き出したパネルをやや前に向けてアールをつける。こうすると自然な前上がり状にレイヤーが入る。

(左から)

⑦サイドの表面とアウトラインをつなげる。ウェットカットは終了。

⑧バックはクセ毛の出方を見るため、ドライの状態にする。耳後ろ(写真の中央の毛束)を削るとシルエットが軽くなりすぎるため、ここは残しておく。

⑨ミドルにレイヤーを入れる。ハチまわりを横スライスで取り、ダイレクションをかけてカット。これにより、バックセンターからゆるやかな前下がり状にレイヤーが入る。

↓動画でチェック!②

(左から)

⑩レイヤーとアウトラインをつないでシルエットを整える。

⑪カットラインをなじませるよう、スライドカットを行う。シザーを上から入れてすべらせて束感を仕込む。特にサイドとバックのレイヤーがぶつかるバックサイドの角を丁寧にチェクする。

⑫インナーに前下がりのレイヤーが入った状態。膨らみをおさえつつ、裾の厚みを残すことでゆるやかなくびれが生まれる。

CUT FINISH

長さはさほど変えずにシルエット補正が完了。クセ毛の場合、表面にレイヤーが効くと広がる原因になってしまうため、内側にレイヤーを入れて抑えることがポイント。

STYLE FINISH

柔らかいクセの魅力を引き出しながら、広がりや膨らみをおさえ、メロウな雰囲気を演出。「表面は重さを残してきれいな質感に。要る・要らない部分を見極めて、要らない部分をレイヤーで落としていくのがポイントです。

撮影/佐野一樹 取材・文/杉浦亜希子

レクチャー担当

『COA』細田真吾

ほそだしんご。『コア』代表。資生堂美容技術専門学校卒業。ライフスタイルに寄り添ったレイヤースタイルにこだわりを持ち、悩みの解消とデザイン性を両立したヘアが支持される。

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