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22 Sep 2025
22 Sep 2025
entertainment

NOA“アーティストデビュー5周年”記念のスペシャル・ライブ『NOA 5th Anniversary Special Live “LiGHTS”』開催

2020年にデジタルシングル『LIGHTS UP』でアーティストデビューしたNOAの、“5周年”を記念したスペシャル・ライブ『NOA 5th Anniversary Special Live “LiGHTS”』が2025年9月13日、神奈川県・横浜BUNTAIで開催された。会場周辺にはオリジナルTシャツやバッグ、手作りのうちわなどを持った、準備万端の“NOANA”(ファンの総称)が結集。あちこちでNOANA同士での写真撮影会が行われて会場前からテンションが高まっていた、この日のライブをレポートする。

NOAの5周年イヤー第3弾シングル『Just Say It』の配信発表も行われたスペシャルな一夜にNOANAも歓喜!

場内に入ると横広の会場のメインステージからは、“T字”に花道ができている。そして続々とNOANAが席に着いていく。開演30分前には本日演奏されるであろうナンバーの“コール”の仕方が、NOA本人やスタッフ出演による映像で映し出される。続いて『Red Light』のMVが流れると、観客もそれに合わせてペンライトを降り手拍子を重ねていく。

万全の備えが整ってきた会場の客電が下がり、客席のペンライトが一斉に美しく輝く。ステージ前方のモニターには数々の“Memorable”ライブフォト、英語での本人のメッセージが流れ幕が上がっていく。照明が鋭いビームのように客席に差し込む中、ステージの高い位置に赤いフード付きコートに全身を包んだNOAが、T字の花道にはフードを被った大勢のダンサーが現れる。程なくして爆発音と炎が上がり、華麗なステージがスタートする。ダークな雰囲気の中でオープニングナンバー『It Ain’t Over』を披露した後は、赤いビームが客席に降り注ぎ『RED ZONE』が始まる。ダンサーで作られた壁の中から黒の皮ジャケットにチェンジしたNOAが登場し、噴煙や花火が上がる中、ソリッドなナンバーを歌い上げる。

2曲歌い終えたところで「みなさん、楽しむ準備はできていますか?」「今日はみなさんに5年間の感謝の気持ちを伝えつつ、最高の日にします!」と力強く挨拶。淡いパープルの照明に変わり「みんな知ってるよね? 一緒に歌って」と『Just Feel It』、女性ダンサーと“恋のかけひき”をパフォーマンスしながら歌う『Runaway Love』、セクシーなダンスで魅せる『Don’t Waste My Time』と続く。

5曲を披露した後は、「次の曲はリリースされていないけど」とファンからも“名曲”の呼び声高い『Eyes On Me』へ。ここまで、この公演用にブラッシュアップされた“BUNTAI ver”が続き、VTRタイムに。ステージ上のスクリーンには、初コンサートの初々しい姿、ファンミーティングやアジアツアーなどの貴重な映像とともに、この5年間の軌跡が流れていく。「5周年はすごい1年になるので」という過去に録ったNOAのメッセージが終わると、ステージ中央にスポットライトがあたり、輝く白い上下衣装で階段に座るNOAが現れる。そして始まったのが、2020年7月にリリースされた初のEP『Too Young』から『Better』。続くは花火の映像とともに『Fireworks』、「ジャンプといったらジャンプだよ、OK?」と優しく呼びかけ客席が一体化した『Last Letter』、夜の街を走る車からの映像とともに『TAXI』と展開していく。

そして「この曲でみんなと一緒にパラダイスに行きたいんだけど」と9枚目のデジタルシングル『Paradaise』へ。ステージ左右際までダンサーが一列に広がり、この曲のフリを客席にレクチャー。常夏の映像と共にキャッチーでハッピーなナンバーをステージと客席が一体となって体感した後、ステージが暗くなる。そこに“サプライズ”で現れたのは4人のバンドメンバー。生のバンド演奏の迫力、臨場感、パワーがNOAとダンサーのパフォーマンスを高めつつ披露された『answer』、2024年のBillboard verでの『COLORS』『gimme』と盛り上げていく。

「サプライズはまだまだあるから」と後半戦に期待を持たせつつ、「エモいセクションに入っていきます」と客席の期待を高めていく。2023年の1stアルバム『NO.A』から『Ticket』、別れと出会を歌ったミッドバラード『Seasons』と続き、客席をさらに引き込んでいく。

「そして続く曲は……」と何度か焦らしつつ、終演直後の9月14日より5周年イヤー第3弾シングル『Just Say It』の配信を発表。切ない恋を歌った歌詞と爽やかで心地良いトラック、NOAの優しい歌声が、夏の終わりのメランコリックな気分を誘う美しいナンバーが初披露される。

続くはこのステージを終始盛り上げているダンサーたちがメインのステージ。ファンキーでダイナミック、アーティスティックなパフィーマンスで客席を魅了した後には、赤い皮ジャケットのNOAがステージに戻ってきて、未発表ナンバー『WE ALL READY』をダンサーと共演。「自分には“光”と“闇”の部分があって、“闇”の自分が素直になって書いた」というこの曲は「いずれリリースしたい」と意気込みを語ると、客席からは大きな拍手が起こる。ここで改めて、本日ずっとこのステージを作り上げてきた“MEGA DANCER”が紹介され、客席からは再び惜しみない拍手が送られる。

“光と闇”をフィーチャーしたNOAのイメージVTRが流れた後は、『BURN』『Multiverse』と続き、ダンサーとともに激しくも洗練された世界を作り上げる。

再び多くのモニターの前で物思いに耽るNOAのVTRが流れた後、ステージはライトで作られた「LiGHTS」の大きな文字。そしてデビューシングル『LIGHTS UP』のBUNTAI verが始まり、客席には銀テープが放たれて炎がふんだんに上がり、ラストに向け興奮を高めていく。曲が終わって盛り上がり切ったところでステージの照明が落ちる、スタイリッシュな演出で本編が終了する。

アンコールを待つ間、ステージ上のモニターにはNOAのインタビュー映像が流れる。5周年を迎えられたことについてのファンへの感謝、そして5年前の自分への手紙を朗読。「光は必ず差す。その光に向かって走っていれば何かが開ける」と5年の経験から得たものを、NOANAへのメッセージとして託す。

そして始まったアンコールでは、ラフなTシャツ姿のNOAがフレンドリーでハッピーなナンバー『Purple Sky』、客席のコールの声が曲を作り上げる『between』を続けて披露。「もう少し近くに行ってみようかな」NOAがつぶやくと客電がつき、歓声が上がる。そして2025年7月に配信されたこの時点での最新シングル『Merry Go Round』を歌いながらNOAがアリーナ席、スタンド席と歩きながら手を振り、時にはハイタッチをして行き来し、満面の笑顔のNOANAと交流しながらメインステージに戻っていく。

そして「残り1曲」と告知すると、もっともっとこの場を楽しみたい客席からは不満の声があふれる。このライブに多くの時間をかけて準備し、セットリストの1曲1曲をダンサーやスタッフと共に構成し直して作り上げたことに言及し、再びバンドメンバー、ダンサーに感謝を述べる。そして12月には昨年に続いてのBillboard Live横浜、大阪、東京、3カ所公演、そして2026年、年明けの大阪、名古屋、仙台、東京、合計4カ所5公演での『NOA HALL TOUR 2026』の開催も発表され、「クリスマスもみんなと過ごしたいし、終わったら年明けもすぐ一緒にいられるから。みなさんと共に四季を過ごしたい」と呼びかけると大歓声が響く。「声を出し切って」と呼びかけて、キャッチーでファンキーな「Highway」を客席と共にジャンプし踊り、大合唱した後は、「本当にありがとうございました!」名残惜しそうにメンバーとNOAがステージを後にした。

暗くなったステージに鳴り止まない歓声が響き、そこに「えっ、行かないで?」とNOAの声。それに答えるように客席のあちこちから「行かないで!」の絶叫。「大きい声で言ってくれたらもう1回歌いたいな」のNOAの呼びかけに、客席が一体となった「行かないで!」の声が響く。「レッツゴー!」のかけ声から「行かないで」から歌詞が始まる『Red Light』が始まる。本日2回目の赤の銀テープが客席に舞い、炎が上がり、“LiGHTS”の文字が映し出されて大ラスのナンバーが終了。

そして最後にリハーサルやフォトシューティングの模様、オフショットで構成されたエンディングロールが流れる。最後に先ほど撮った記念撮影と共に「5年間ありがとう そして これからも I’ll be your light be my light」の直筆文字が映し出され、特別な1日の幕は閉じた。

終演後の帰り道、NOANAたちからは次のライブへの期待の声があちこちから聞こえてきた。「クリスマスも年明けも、四季を一緒に過ごしたい」NOAのその断言を聞いたNOANAの幸せな空気に包まれて、筆者も会場を後にした。

5年、10年、15年と5年ごとに開催される“周年”において、5周年は支えてくれるまわりの人たちと共にその成果を振り返り、祝うことのできる最初の機会。コロナ禍という“闇”を含んだ5年間を共に歩んできたNOAとNOANA。節目となるこの5周年ライブは双方の絆を深め、10周年に向かう新たな“光”になったはず。そしてまた積み上げていく新たな1年のために、NOAはすでに動き始めている。

text: Yamanishi Hiromi

【Release】NOA New Digital Single

「Just Say It」

2025.9.14 OUT

https://Noa.lnk.to/justsayitPR

【Live】NOA Billboard Live 2025

12.2 (Tue) Billboard Live YOKOHAMA【神奈川県】

12.8 (Mon) Billboard Live OSAKA【大阪府】

12.10 (Wed) Billboard Live TOKYO【東京都】

【Live】NOA HALL TOUR 2026

1.10(Sat)東京建物 Brillia HALL 箕面(箕面市立文化芸能劇場)大ホール【大阪府】

1.25(Sun)仙台電力ホール 【宮城県】

1.17(Sat)岡谷鋼機名古屋公会堂 大ホール【愛知県】

1.30(Fri)LINE CUBE SHIBUYA【東京都】

1.31(Sat)LINE CUBE SHIBUYA【東京都】

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