ICEx(アイス)は、”すべての愛を愛す”をコンセプトに結成された8人組ダンスボーカルグループ。メンバーは、志賀李玖、中村旺太郎、阿久根温世、千田波空斗、筒井俊旭、山本龍人、竹野世梛、八神遼介の8人。2023年にデビューし、2025年はグループ最大規模となる、3度目のツアー「ICEx Third Concert Tour 2025 “BOKUNCHI”」を開催した。今回はこのツアーのファイナル公演(9月23日(火・祝)@東京・LINE CUBE SHIBUYA)の様子をお届け!
“BOKUNCHI”で見せた、ICExのパフォーマンスも、笑顔も、涙も、すべてが全力で前進している証だった!

この日、会場に入って目に飛び込んできたのは、ドアやソファ、ベッドなどがあるセット。ICExのシェアハウス(”BOKUNCHI”)に招待されたかのような、楽しげでハートウォーミングな雰囲気のステージが、この日様々なライティングやVCRなどで多彩な変化を見せ、ICExワールドにどんどん引き込む装置のような役割を果たしていた。
ツアーファイナルとなる2部公演は、CSテレ朝チャンネルでの独占生中継も行われ、リアル&オンラインでICExのライブを多くのCOOLer(ICExのファンネーム)が楽しんだ。
パジャマやルームウェア姿のメンバーがベッドから起き出してパフォーマンスする「Sunny Road」からライブはスタート。次に洗面台のようなセットが登場し、歯磨きやヘアスタイリングなど朝の身支度をしながら歌う「CANDY」、パフォーマンスしながら私服風の衣装に着替えて見せた「Miracles」など、遊び心あふれるステージはICExらしい魅力にあふれていた。

その後、食事のレシピのバインダーを持ってパフォーマンスする「Maniacs」、料理の買い出しのためにメンバーたちがシェアハウスから出発し「西へ東へ探しに行こう」という歌詞がうまくマッチした「理想郷」、サビの「シ・ブ・ヤ!」の大合唱が大盛り上がりの「シブヤ 午後6時」(この曲がLINE CUBE SHIBUYAで披露されたことにテンションが上がったMP編集部!)、カフェ店員の衣装で志賀李玖、阿久根温世、竹野世梛の3人がパフォーマンスした「恋ソーダ」、千田波空斗と八神遼介のユニット曲「listen to your heart」では、八神遼介の代わりに志賀李玖が千田と共にしっとりとしたバラードを歌い上げ、COOLerがICExワールドにどんどん引き込まれていった。(実は、この最終公演直前の9月23日1部で腰を負傷した八神遼介が演目の一部のみの参加を発表されていた。1曲目には一緒に登場したものの、多くの楽曲で7人と共にパフォーマンスできず、いくつかの楽曲でセットのベッドに腰掛けるなどでステージに登場し、懸命に笑顔を見せていた彼のプロ魂にはCOOLerも胸を打たれたことだろう)。
青春の儚さと未来への希望を歌い上げた「青と白」、映画館のようなセットで披露した「Hollywood」、掃除道具を持ってパフォーマンスした「Play The Music」、八神遼介も登場したICExのメンバー紹介ソング「We are ICEx!」などで等身大の魅力を見せたかと思えば、タキシード姿(with メンバーカラーの蝶ネクタイ&ベスト)で「It’s party time!」を披露したり、「COUNT DOWN」「ALPHA」「インストール」ではCOOLで大人なICExもしっかりと魅せ、COOLerも大歓声を上げていた。

「CARNIVAL」ではメンバーがステージを降りて、会場内の1階から3階まで歩きながら歌い、COOLerは大歓喜! 「BOOM BOOM BOOM」では、コール&レスポンスで会場内の一体感がより高まった。
アンコールは、客席がカラフルな推しカラーのペンライトで揺れる「Jelly Beans」からスタート。その後ICExの「3大発表」が行われ、【1】2026年3月22日に3周年を記念したグループ最大規模となるパシフィコ横浜 国立大ホールでのワンマンライブ開催、【2】ICExの新曲がカンテレ×FODドラマ『地獄は善意で出来ている』の主題歌に決定、【3】10月から始まるBSフジのレギュラー番組『愛されICExの作り方』が発表された。
発表後にメンバー挨拶があり、最終公演では一部演目のみの参加となった八神遼介が「(今日)僕がちょっとでも顔を見せられたのも、みんなのおかげだし、言い過ぎかもしれないけど、もしこの先、踊れなくなったとしても、歌えなくなったとしても、ICExのメンバーとしてみんなの力になりたいなとすごい思って。もっとみんなのために頑張れることってあるなと思いました」を涙ながらに挨拶。続けてパシフィコ横浜公演はICExには大きな壁であるとした上で「絶対に乗り越えられると思うから……次は出ます! 次は踊って、歌います!」と力強く宣言。

中村旺太郎は「次の大きなステージ、パシフィコ横浜に8人全員で健康な状態で立とうと思っています。その時は、最高のパフォーマンスをお届けするので待っていてください」と語った。

千田波空斗は「皆さんへの恩返しは、パシフィコを大成功させて、それを積み重ねていって、国立競技場に立って、その景色を皆さんに見せることが、僕らの恩返しだと思っています! ついてきてください」と挨拶。

ツアーファイナル前日の東京公演を体調不良で欠席した山本龍人は「(メンバーの)みんなとCOOLerがいてくれたから、今日も頑張ってステージに立とうと思えましたし、最終的には8人で立てて、すごい幸せです。僕たちはこれから決まったことを、もっと大きなことに繋げられるように、もっと幸せをお返しできるように頑張りたいと思うので、応援よろしくお願いします」と挨拶した。

筒井俊旭は「ツアーにはハプニングがつきものですし、本領を発揮できないとかなったときに、みんなが1人のために、1人がみんなのために頑張れるICExって仲間想いな素敵なグループだなと思ったし、そんなICExにいることが幸せだなと思いました」と語った。

阿久根温世は「本当にみんながたくさん声を出してくれて、パワーをもらって、頑張れたなっていうのは思います。大きいステージに立っても、心の絆は、ずっと近いままであるので、ぜひこれからも応援をよろしくお願いします」とコメント。

竹野世梛は「(3大発表については)みなさんがいなかったらできないことだし、みなさんに本当に感謝でいっぱいです」とCOOLerに感謝を伝えていた。

志賀李玖は最後に「パシフィコ横浜、すごく大きな場所ですけど、そこで恩返しできたらいいなと思っています。そこに立つまで、僕らも成長していって、みなさんの期待を超えていきますので、引き続き応援してくれたら嬉しいです」と決意を宣言した。

オーラスでCOOLerへの愛を「Destiny」と共に届けてくれたICEx。今回のツアー10公演を通じ、メンバー8人とCOOLerであれば、どんな壁も、困難も、ともに乗り越えることができる、ときっとメンバー自身が強く確信したのではないだろうか。2026年3月22日、パシフィコ横浜 国立大ホールで新たなフェーズを見せてくれるであろうICExの今後に期待したい。
ICExワンマンライブ情報
「ICEx 3rd Anniversary Concert “ICEx School”」
【日程・場所】
【神奈川】パシフィコ横浜 国立大ホール
2026年3月22日(日)開場16:30/開演17:30
詳しくはこちら
https://icex.jp/contents/983352
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写真/小坂茂雄 取材・文/Men‘s PREPPY