パーマで悩みのクセ毛をカバーしつつ、おしゃれを楽しんでいた髪も切りどき。夏を満喫するべく、次はベリショに挑戦したい！ でも、クセが強いし、自分でセットできるかが心配……。そんなお悩みを払拭するカット技をレクチャー。
【BEFORE】
【AFTER】洒落感も男らしさもグッドな短髪スタイルが完成！
相談するのは…平根颯也くん（大学1年生）
解決してくれたのは…翼さん（ALBUM SHIBUYA PARCO）
翼さん（以下翼） こんにちは。髪がだいぶ伸びましたね。
平根くん（以下平根） はい。パーマも十分楽しんだし、バッサリ切りたい気持ちはあるんですけれど、どうかなあって……。
翼 何が心配なのかな？
平根 髪のクセが強いので短くするとボワッとしそうだし、うまくスタイリングできるかどうか、どうですかね？
翼 平根くんのクセ毛、実はとってもいいクセ。パーマ部分をなくして地毛のクセを生かすカットをしていくので大丈夫ですよ。どんなイメージ？
平根 いわゆるスポーツ刈りはあるんですけれど、おしゃれな短髪にちょっと憧れています。
翼 いいね！ そうしたら毛先の厚みを残してクセがキレイに動くようにしていきますね。顔型が僕と一緒で、面長なタイプなのでウェイトは上げすぎず、少し低めに設定してハチまわりのふくらみを抑えてシルエットをつくります。ふだんはスタイリング剤を付けてもみ込むだけでOK。形が決まり、クセが生かされてカッコよくなるよ！
平根 楽しみ。お願いします！
翼さんのお悩み解決テクニックを解説！
BEFORE
髪質は硬く、毛量は多め。クセがあり、毛先は３カ月前にかけたパーマが残っている。
フロント
アウトラインを設定。デザインのポイントとなる前髪からカット。額の中間の位置に設定する。
サイド
サイドはやや前下がりのラインで設定する。生え際に沿ってスライスを引き出す。
えり足
えり足は詰めすぎず、真下に引き出してカット。このあと、ミドルのウェイトラインをサイドの延長線上に設定する。
トップ
モヒカンラインでレイヤーのガイドをつくる。1線目は厚みを残すため、グラの角度で入れる。
2線目以降はレイヤーの角度に上げてつなぎ、軽さを仕込む。
トップはモヒカンガイドに合わせて放射状に引き出し、セイムレイヤーをつなげる。
ウェイト
輪郭を見て、フェイスラインの延長線上にウェイト位置をつくる。エレベーションで重ねて、丁寧にカット。
ミドルのウェイトとえり足のアウトラインをセイムレイヤーでつなぐ。タイトに締める。ベースカットは終了。
質感調整
ドライ後、セニングで量感調整。25％のセニングを使い、基本は「中間に1回、毛先に2回」入れる。毛量に応じて開閉数は調整。
膨らみやすいハチまわりは根元から。セニングを縦にして刃先を使って間引くように量感を落とす。
スタイリング
グリースを1回辺り親指の爪大の量を取ってなじませる。２〜3回に分けてつけ、シャンプーのように指の腹でこすって空気感を含ませる。最後に毛先を微調整して完成。
フィニッシュ
爽やか、かつ男らしいベリーショートが完成。気になっていたクセ毛もいい感じに動きや束感となっておしゃれな雰囲気をアップしている。
今回レクチャーしてくれたのは……「ALBUM SHIBUYA PARCO」翼さん
つばさ。『アルバム 渋谷パルコ』ディレクター。水戸ビューティカレッジ通信科卒業。エッジの効いたストリートなヘアが得意。自分では気づかないカッコいい部分を必ず引き出してくれると大人気！ @album_tsubasa
【DATA】
ALBUM SHIBUYA PARCO
東京都渋谷区宇田川町15-1
渋谷パルコ4F
TEL／03-6416-1885
営業時間／11:00～21:00
https://www.album-hair.com/
photo: Koda Toshimitsu text: Sugiura Akiko
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