SNSで注目を集めるスタイリスト、『アリートーキョー』のNANAMIさんが、“似合わせ×時短×派手盛り”の3要素を軸に、アレンジテクを提案する3回企画の「中編」。“Y2K”をテーマに、カチモリを今っぽく盛り盛りかわいく魅せてくれました!
ALLY TOKYO NANAMI流~Y2K盛りヘア編

平成ギャルの弾けっぷりをたっぷり盛り込んだカチモリスタイル。ツインテールをアシンメトリーにするとかわいくなりすぎず、クールな印象になりますよ。このとき、左右の毛量を同じにすること。左右のお団子のサイズ感がバラバラだとかわいさも半減してしまいます。また、長い髪、短い髪が混在したウルフスタイルがベースのため、短い髪を生かしてピンピン弾けさせるのもポイント。カチモリ自体は簡単ですが、クルリンパで土台をつくっておくと、ほぐしてもくずれにくく、お団子に表情をつけることができますよ」
Point.1 アシンメトリーなツインテールも毛量は同量にして

アシンメトリーなツインテールをつくるため、左右の毛束の毛量を同等にして。毛量の差があると、カチモリのサイズが左右で違ってしまいます。このとき、毛量を調節するために分け目をセンターではなく、ずらすといいでしょう。
Point.2 毛束をほぐしてボリュームアップが今っぽくてかわいい

ツインテールにした毛束をクルリンパして土台とし、それをほぐすとボリューム感がアップして、よりかわいらしさが盛れます。その際、硬く締まった部分をほぐすのがポイント。土台をくずさず、自立したカールが引き出せます。
・動画でチェック①!
Point.3 カチモリは、コツさえつかめばアメピン1本でしっかり固定できます

アメピンは指で開かず、ピンの長い方の先端をテール中間に留めたゴムに引っかけ、根元のゴムと頭皮に向けて垂直に近づけ、頭皮にピンの頭がついたら、ピンを90度倒して上方に挿し込んで。するとピン1本でしっかり固定することができます。
・動画でチェック②!
PROCESS

(左から)
①左右の毛量が同じになるよう分け目で調節し、左右の高さを変えてツインテールをつくる。
②片方のテールを短い髪、中間の長さの髪、長い髪に分ける。
③中間の長さの髪の根元からこぶし1個分の位置をゴムで留める。

(左から)
④根元のゴムと中間で留めたゴムの真ん中を指で割り、クルリンパを。
⑤ふたつの毛流れがある片方を半分(1/4の位置)に割り、同じくクルリンパを行う。
⑥1/2の毛束、1/4の毛束でクルリンパした状態がこちら。

(左から)
⑦テールの根元のゴムと中間のゴムを近づける(カチモリの状態に)。
⑧硬く締まった部分からカール状に髪を引き出したり、軽くほぐして、アメピンで留める(Point.2/Point.3参照)。
⑨バランスよく髪を引き出すとこんな状態に。髪の引き出し方は感性だが、慣れも大切。

(左から)
⑩根元のゴムの頭皮側にクルリンパスティックを通し、②で分けておいた短い髪を輪に通し、引き抜く。
⑪髪を通すことで、ゴムを見えにくくすることができる。
⑫最後に残った長い髪を2本に分ける。結び目に毛糸を絡めることでゴムを隠すこともできる。

(左から)
⑬2本をそれぞれツイスト編みに。毛糸と一緒にツイスト編みするのもかわいい。
⑭毛先をカールさせすぎないようにアイロンを通して整える。
⑮星型の留め具などチープアクセをたっぷり使えば、より平成っぽい仕上がりに。
FINISH

カラーヘアならではのかわいさもあるが、アクセサリーや毛糸を使ってモリモリに盛っているので、黒髪でも十分にかわいさを発揮できるのがNANAMIさんアレンジの魅力。プロセス的にはとてもシンプルだが、土台となるお団子をほぐすときに感性と経験が必要となる。何度か試していくうちにバランスの取り方がわかってくるので、まずは挑戦してみて。

今回レクチャーして下さったのは……
「ALLY TOKYO」NANAMIさん

ななみ。『アリートーキョー』所属フリーランススタイリスト。国際総合ビューティーカレッジ通信課程卒業。ハイトーンカラー×ヘアアレンジでブランディングし、インスタフォロワーは9万人。
Instagram @nanami__hair