おしゃれに敏感な大人世代のお客さまから多くの支持を得ている三留さん。高い技術力と幅広い商品知識の他、さらに現在、鍼灸師の資格を目指して勉強しているという三留さんの目指す美容師像とは……!?
美容師になろうと思ったきっかけは?
セルフカットを通して、形をつくる楽しさに目覚めた
子どもの頃は美容師免許を持っていた祖母に髪を切ってもらっていました。そのため美容室に行ったことがなかったのですが、祖母が他界した後、美容室に行くのがなんとなく怖くて自分で切ってみたところ、友人から褒められたんです。形を思い描き、つくっていくことが楽しいなと思い、美容師を目指しました。祖母には直接、美容師になったことは伝えられませんでしたが、きっと喜んでくれていると思います。美容学校卒業後はKENJEグループに入社し、鎌倉エリアのサロンで経験を積んで3年目でスタイリストになったのですが、ちょうどその頃(2008年)、『スタイル鎌倉』をオープンすることに。『スタイル鎌倉』は大人世代がターゲットなので、1年目のアシスタントでは荷が重いため、私がスーパーアシスタントとして異動することになりました。
集客や宣伝はどのように?
フライヤー配布やハントの毎日。それも楽しかった!
しばらくアシスタントとして働いていましたが、翌年、新人が入ったタイミングでスタイリストとしてリスタート。本格的に集客に力を入れ始めました。お店としても集客は行っていましたが、個人的にも道行く人にフライヤーを配ったり、鎌倉駅や逗子駅周辺でハントをしたり。当時はまだ今ほどSNSが当たり前ではなかったので、朝も夜もやっていましたね。でもそれは苦労ではなく、休みなんていらない! と思うくらい働くことが楽しかったです。ただ、お客さまは大人の方がメインだったため、毎日、白髪染めばかりで正直「もっと可愛いカラーもしてみたい」と当時は思うこともありましたが、今になってみれば貴重な経験だったと思います。2016年に『スタイル鎌倉』が今の場所に移転する際、店長を任されることになり、身が引き締まる思いがしました。
2016年に店長に。目指す理想像は?
女性専門サロンの特性を生かしながら数字もつくりたい
『スタイル鎌倉』はオープン当初から「女性専門サロン」がコンセプト。この頃、女性専用車両など女性にフォーカスしたサービスや商品が出始めたため、美容室においてもスキンケアやインナーケアまで取り揃えて女性のお客さまの多様なニーズに応えようというのが狙いでした。私自身、当時は肌荒れに悩んでいたのですが、サロンを通して自分に合う化粧品と出合い、講習会に参加するなど知識を深めていく中で、肌荒れも徐々に改善。それがとても楽しくて、さらに新しいことを勉強したくなっていきました。今では化粧品から美容家電に至るまで商品知識が深まり、気がつけば店長になって10年経ちましたが、マネジメントに注力しつつも自分自身がプレイヤーとして輝いていたいという気持ちが強いですね。「数字がつくれる店長」が理想です!
新しく始めた学びは何ですか?
鍼灸師の学校に週6日通って、資格取得を目指しています
今年の4月から鍼灸師の学校に通っています。資格が取れるまで3年はかかるのですが、美容師になって20年経ち、美容師はもはや仕事というより空気のような存在となった今、この先の20年で何か違うことに挑んでみたいと思ったんです。今、美容医療が流行る中、サロンでも簡易的な医療機器を導入していますが、お客さまをもっときれいにしたい気持ちがふくらみ、医者になろうと考えました。しかし、まず医大に入るまでのハードルが高すぎたため、大好きな美容師を続けながら学べる東洋医学=鍼灸師を目指すことに。鍼灸は整形のような造形美ではなく、自然な美しさを追い求める学問。自分自身も楽しく年齢を重ね、自然な美しさを纏うべく、現在、勉強中です。月〜土の週6日、18:30〜21:30まで通うので大変ですが、とても充実した毎日を送っています。
今後の目標を教えてください!
「ハイブリッド美容師」としてお客さまに寄り添いたい
鍼灸の学校に通うため、サロンワークを2時間短くしているのですが、これまで以上に質の高い仕事ができるよう心がけています。自分をどう見せるかではなく、お客さまの話をとことん聞く「傾聴力」が大事。それによってお悩みを聞き出すことができたり、その方に合った商品のおすすめができたりします。シャンプーやカット中の会話もすべてカウンセリングと捉え、自然な会話の中から心の奥にある本当のニーズを引き出すようにしています。鍼灸師の資格が取れたら、可能な範囲でメニュー化し「鍼灸もできるハイブリッド美容師」として活動したいですね。私にしかできないことを武器にお客さまの一生涯に寄り添い、鍼灸の素晴らしさを知っていただき、「美容と健康のことなら三留さんに相談してみよう」、そう思ってもらえる美容師でありたいです。
Work -三留さんのヘア作品-

顧客の方のヘアセットを担当したときの仕上がり。カチッとしすぎない、ルーズな感じがポイント。お客さまが持参したヘアピンに三留さんの私物のヘアピンをプラスして、爽やかで上品なまとめ髪に。
こだわりのWORK ITEM

玄関でも寝室でも香りに癒されています
時間が来ると噴射するアロマディフューザー。精油が入れられるスグレモノ。「自宅でこれを持って移動して使っています。ラベンダーの香りにとても癒されます」

お客さまが特別感を堪能できるブラシ
「KENJEグループ創設50周年の際にいただいた金一封で購入した、金のブラシ(YSパーク)。お客さまが注目してくれますし、会社の歴史をお伝えするきっかけにも!」

酵素ドリンクで体が強くなりました!
サロンでも販売している酵素ドリンク「エステプロラボ ハーブザイム」。疲れが溜まったときなどに飲んでいる。「風邪も引かなくなりましたし、すごくおいしいです!」
text:Morinaga Yasue photo:Yasuda Yuri