
2026年10月13日(火)、恵比寿ガーデンホールにて「GAMO Creative Hair Show」が開催された。美容サロンチェーン「TAYA」を展開する株式会社田谷と、株式会社ガモウの主催のもと、会場にはサロン関係者はもちろん、一般の美容師や未来の美容業界を担う美容学生たちの姿もあり、会場は期待感に包まれていた。
今回は全国から選抜された18名のTAYAデザイナーが一堂に集結。サロンワークで培われた技術力と独自の感性を結集させ、2027 TAYA NEW MODE「TENDRESSE(テンドレス)」を軸とした多層的なクリエイションを鮮烈に描き出した。
「TENDRESSE(テンドレス)」愛着をまとう髪
TAYAが提唱する「NEW MODE」とは、単なる一時のトレンド追随ではなく、アート的要素をまとったシンボリックデザインを指す。今回のテーマ「TENDRESSE(フランス語で『優しさ』『愛着』)」で掲げられたコンセプトは「愛着をまとう髪」だ。
消費されていく一過性のデザインから脱却し、髪そのものの素材感や個性を愛し、長く寄り添いたくなる質感表現を追求。過度な作り込みを削ぎ落とし、触れたくなるような柔らかさや、日常のふとした仕草で表情を変えるテクスチャーを重視することで、アートとしての造形美とパーソナルな愛着が同居する2027年の新しいモード像を打ち出した。
3つのステージが織りなす「TENDRESSE」のアプローチ
今回のヘアショーでは、それぞれの視点からテーマ「TENDRESSE」を解釈・アプローチした3つのステージで構成され、多角的なクリエイションが提示された。
ストリートステージ:テーマ「MOTOBOHO」


セットステージ



ニューモードステージ


昨年の「ReClatique」から「TENDRESSE」へ受け継がれる哲学
前回のヘアショーでは、創業61周年を迎えたTAYAが2026 NEW MODE「ReClatique(リクラティーク)」を発表。クラシックな要素に違和感やオリジナリティを巧みに融合させ、「Set」「Fashion」「Street」「New Mode」の4カテゴリーで新しいデザイン発想を提示した。
昨年の「ReClatique」が古典と現代の融合という攻めのクリエイションであったのに対し、今回の「TENDRESSE」は、そこに「温もり」や「愛着」といった人間的な質感と深みを加えたステージとなった。クラシックな骨格を残しつつも、よりパーソナルな魅力に寄り添うデザイン提案への進化が強く感じられた。
ランウェイで表現されたクリエイションの数々は、美容師という職人たちが持つ圧倒的な技術力と、次世代への強いメッセージに満ちあふれていた。
ヘアショー終了後、モデルとスタイリストが放つ熱量はそのまま会場全体へ。単なるヘアスタイルの発表にとどまらず、観客として訪れた若手美容師や美容学生にとっても、クリエイティブへの情熱を呼び覚ます刺激的な取材体験となった。
TAYAが示す「TENDRESSE」という新しい風が、今後の美容トレンドやサロンワークにどのように波及していくのか、期待が高まるばかりだ。



写真/ガモウ・田谷