昨年10月に開催されたクリエイション技術を競うコンテスト「D-CONTEST2024」（ダリア主催）。全国約1400人の頂点に輝いたのが『ノンフィニート』矢冨カレンさんと、『ザ スリック』向田夏希さんだ。6月には副賞として用意されたニューヨークでのフォトシューティングに挑んだ二人。カメラマン松山優介さん、そして錚々たるDコン審査員メンバーとNYでの時間を共にした。夢のような体験を通して成長したこと、そして美容への思いをうかがった。

INTERVIEW
矢冨カレン／non finito

私が止まらず成長し続けることが、未来の美容師の励みになればうれしい。

昨年のD-コンテストでは、直前まで勝つためのヘアを考えていたのですが、しっくりこなくて。尊敬するある先輩に意見を求めたら「全然あなたらしくないね」と言われハッとしました。コンテストに媚びるのはやめ、モデルに似合わせることに集中し、自分が納得できるヘアに切り替えたことが、グランプリにつながったのだと思います。

私がコンテストに出続けるのは、美容師として恥ずかしくない技術力をつけるため。「何でそんなに頑張れるの？」と不思議がられることも多いのですが、成長を止めるのが嫌いなんです。
3年前にプライベートサロンを立ち上げてからは、大好きな接客にも、クリエイションにも全力で向き合えるように。営業をフルでやり、そのあとは撮影やコンテスト準備に全振りできるので、私にとっては今のスタイルがベストです。

NYでは、カメラマンの松山優介さんとの撮影を本当に楽しみにしていました。今回は施術に制限もあったので、雰囲気で圧倒する作品にしたい、という私の思いをていねいに汲み取っていただき、ダークで洗練された女性像を描くことができました。また、美容業界の偉大な方々と過ごした4泊6日は、学ぶことだらけで、本当に貴重ですばらしい時間でした。

今後もコンテストには挑戦します。都心に出たいとか有名になりたいとか思ったことはありませんが、結果を出せばお客さまが喜んでくれるのがうれしいんです。また、私がメディアに露出したり、活動を広げていくことで後輩美容師たちの励みになるのなら頑張りたい。若手美容師の道を切り開いていくことがこれからの私の役目かなと思っています。

向田さんとNYを旅して…
今回の撮影は、ダリアさんにモデルを手配してもらったのですが、向田さんは納得のいくモデルを自力で見つけてきたんです。その行動力や機転の利かせ方にまずびっくりしましたね。年下なのにNYではめちゃくちゃ頼らせてもらいました。そして、帰国後にくれたていねいな長文LINEがとてもやさしくて、大好きになりました。

non finito 矢冨カレン
やとみかれん。『ノンフィニート』代表。福岡美容専門学校卒業。福岡県内１店舗を経て、福岡・大名にプライベートサロンを開業。ナチュラルとモードを融合させた、抜け感のあるヘアデザインを持ち味に、全国区で注目される。D-CONTEST2024ではHIGH SENSE DESiGN部門でグランプリ受賞。Instagram＠ karen0810y

non finito
福岡県福岡市中央区大名１-9-18 Fビル201

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▼向田夏希さんのインタビューはこちら！