昨年10月に開催されたクリエイション技術を競うコンテスト「D-CONTEST2024」(ダリア主催)。全国約1400人の頂点に輝いたのが『ノンフィニート』矢冨カレンさんと、『ザ スリック』向田夏希さんだ。6月には副賞として用意されたニューヨークでのフォトシューティングに挑んだ二人。カメラマン松山優介さん、そして錚々たるDコン審査員メンバーとNYでの時間を共にした。夢のような体験を通して成長したこと、そして美容への思いをうかがった。


INTERVIEW
向田夏希/THE SLICK

自分の世界を広げてくれた日本一の称号。そこに甘えずさらに挑戦したい。
昨年出場したDコンでは、考え得る中で最大限に細かいデザインをし、絵を描くように髪の毛1本1本にカラーして。正直ここまでやったら勝てるよねと思えるほどの準備をしました。念願のグランプリを受賞し、NY研修への切符を手にすることができました。

NY撮影の作品テーマは『out of place=どこにも属さない存在』。90年代ニューヨークの荒削りな若者のエネルギーと、静かで詩的な日本的美意識のコントラストを表現しました。なじませようとはせず、〝ただそこに在る〟ことで、どこにもカテゴライズされない新しい表現になればと思った作品です。

NYでの日々は、とにかくめちゃめちゃおもしろい経験でした。カメラマンの松山優介さんとのロケ撮影は、空間の捉え方や、言葉を超えたモデルとのコミュニケーション力に感動しましたし、同行したDコン審査員の大先輩たち(磯田基徳氏/siki、内田聡一郎氏/LECO、沢井卓也氏/JURK)と矢冨カレンさんとは、朝から晩まで美容の話。成功している人のパワー、気遣い、人間性に触れて、人に支持されるのはこういう方々だなと納得がいきました。

コンテストには今年も挑戦します。昨年コンテストで得た「日本一」の称号。それは美容業界以外の人にもわかりやすい経歴です。売上げやフォロワー数は、業界外や海外の方にとってはどれほどすごいのかわかりづらいですよね。自分の世界を広げようとするときに、日本一って信用を得やすいんです。ただし、その効力が長く続くわけではありません。私自身去年の日本一をずっと語りたくはないし。だから、これからもずっと挑戦をし続けるつもりです。

矢冨さんとNYを旅して…
カレンさんは一人でサロンを運営しながら、技術を磨いて挑戦し続けている人。正直、モチベーションを維持するには環境次第だと思っていたのですが、己のやる気さえあれば環境は関係ないなと、あらためて思いました。美容師として本当にカッコいい。NYの旅も、カレンさんが一緒だったおかげで最高に楽しかったです!

THE SLICK 向田夏希
むかいだなつき。『ザ スリック』ディレクター。日本美容専門学校卒業。ハイトーンやデザインカラーを得意とし、絵の具を混ぜるような繊細な色味の調整で、髪質や雰囲気に合わせたカラー提案で注目される。カット技術にも定評あり。D-CONTEST2024 COLOR DESiGN部門でグランプリを獲得。Instagram@ nacchimukaida
THE SLICK
東京都渋谷区代官山町20-17 代官山Aビル 3階
03-6455-3456
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