PREPPY

20 Sep 2025
20 Sep 2025
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ヤングスタイリストバトル 55代目キング記念作品『Paris chic』

ヤングスタイリストバトルを3回、見事勝ち抜き、55代目キングに輝いた『nanuk』NANAさん。自らの感覚を信じ、そのときどきの感覚によって生まれる作品の魅力をどうぞ。

PREPPY2025.10月号/ 082ページ
PREPPY2025.10月号/ 083ページ

Special Interview

美容学生時代からコンテストによく参加していたので、作品撮りは昔からよく行ってきました。『nanuk(ナヌーク)』入社後は、スタイリストデビューを目指して練習三昧の日々。デビュー間際には、モデル10体、1体につき3スタイルを制作する作品撮りプログラムがあり、大変でしたが、メイクも衣装も世界観もやりたいことを自由に表現できることがとても楽しかったですね。私は感覚派なので、つくりたいスタイルを明確に思い描いてつくり込むのではなく、その日そのときの気分で仕上げていきます。だから、それを言葉で表現するのがとても苦手。ファッションブランドのコレクションや、街で見かけた人の「あ、いいな」が私の頭の中に蓄積され、それらが作品撮りのときに自然と引き出されて形になっていきます。
今回つくりたかったのは、“パリジェンヌのちょっとした日常”。ふわふわのアレンジヘアのモデルさんは、パリの舞台に立つ踊り子さん。休憩中、ジャケットを羽織り、ランチを買いに街を歩いている姿をイメージしました。今は“ヘルシー”がキーワードの時代。モードすぎないように抜け感を意識して仕上げています。
ショートヘアのモデルさんは、パリのカフェスタッフ。クールでかっこいいモデルさんですが、寝坊して、スタイリング剤を付けて、家から飛び出してきた女性像をイメージしました。
私はいつも感覚でつくりますが、理論派になる必要性は感じていません。言語化できないことはネックですが、私のスタイルを見て、「NANAさんらしいね」と言ってもらえることが最大の賛辞だと感じています。そして、「NANAさんにお願いしたらいい感じになる」と、お客さまに信頼されるスタイリストでありたいと思っています。

photo:Koda Toshimitsu text:PREPPY

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NANA(nanuk)

なな。『ナヌーク』スタイリスト歴1年4カ月(8月現在)。国際文化理容美容専門学校国分寺校卒業。

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