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10 Mar 2026
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10 Mar 2026
lifestyle

「女性の仕事師」 光野伶奈さんの美容師人生

アシスタント時代から頭角を現した光野さんは2025年に結婚、今年の夏に出産を控え、ママ美容師として新たな一歩を踏み出します。転職がターニングポイントと語る、彼女の美容人生とは……!

美容師になろうと思ったきっかけは?

学生時代の苦い経験と母の夢、このふたつが背中を押した

美容師を目指したきっかけはふたつあります。ひとつ目は学生時代の経験です。自分の容姿に自信がなかった私はどうしたらかわいくなれるのか、どうしたらおしゃれに見えるのかを模索する日々でした。YouTubeを見て研究するなど試行錯誤を重ねる中で、当時好きだった人から「女として見られない」と言われてしまい…。それをきっかけに本気で自分磨きと向き合うように。自分磨きを追求した結果、少しずつ自信が持てるようになって、次は同じ悩みを持つ人を自分が変えたいと思いました。ふたつ目は母の存在です。母は美容師としてアシスタントまで進んでいましたが、兄を妊娠したことをきっかけに夢を諦めざるを得ませんでした。その姿を見て育った私は、母が叶えられなかった夢を背負い、美容師になろうと思ったんです。母はとても喜んでくれましたね。

どんなアシスタント時代でしたか?

先輩を困らせながらも、持ち前のやる気で前進した日々

アシスタント時代は、とにかくやる気と負けず嫌いな気持ちで溢れていました。売上げで誰にも負けたくないと思い、モデルハントやInstagramでの発信(たとえば1日50件DMを送ることをやり続けた)など、できることは全力で取り組みましたが、その反面、生意気で「売上げを上げていれば早く帰ってOK」という自分ルールを編み出すなど、よく先輩を困らせていました。2年目には100万超を売上げましたが、練習の面では未熟な部分も多く、その点では何度も注意を受け……。それでも、当時毎日のように厳しく指導してくださった先輩やその環境があったからこそ、今の自分があると心から感謝しています。後輩ができると任せていただく仕事も増え、1年目の自分の姿を顧みたり、教育やアドバイスをしたりする中で、徐々に人間的にも成長できたかなと思います。

転職のきっかけは何だったのですか?

表参道という街で、真の実力を付けたいと思った

デビュー後、「Z美容師の虹」という、自分が掲げた課題を一緒に解決していくプロジェクトに参加したのですが、そのご縁で2023年、『ハルキミナトジャパン』に転職しました。ずっと尖っていた私ですが、やはり練習量が足りず、真の実力を付けたいと心から思ったんです。環境を変え、東京都下から表参道という美容の激戦区で1から学び直そう、学びたい、そう決意しました。技術を向上させ、SNSも頑張って、再びモデルハントも開始。空き時間は原宿や渋谷に繰り出す日々が1年くらい続き、そこから顧客になる方が増えました。未熟な私と本気で向き合い、技術のみならず礼儀に至るまで根気よく指導してくださった先輩方には感謝の気持ちでいっぱいです。私は扱いが難しいタイプだと思いますが(笑)、自分でも「変わった」「成長できた」と感じています。

自分の強みは何ですか?

「レミラ」を相棒に、ネープケアで新規客を取り込む

ショートでもロングでも、ネープをきれいに整えてお帰しすることが多かったのですが、2025年8月に「レミラ」(脱毛マシン)がサロンに導入され、「これはもう、私の武器にしよう!」と。明るい未来が見えましたね。Instagramを中心に新規のお客さまが増え、たくさんの新しい出会いに恵まれました。それまでよりも幅広い年代層の方が来てくれるようになり、今では「レミラ」は私の大切な相棒です。忙しくさせていただく中、2025年に結婚し、今年の夏に出産を控えていますが、体調やスケジュールに配慮していただける環境と、温かく見守ってくれるお客さまのおかげで、無理なく働くことができています。当たり前ではないこの環境に感謝の気持ちを忘れず、残された時間の中で一人ひとりのお客さまとていねいに向き合い、より良いお店づくりに貢献したいです。

今後の目標はなんですか?

女性スタッフに背中を見せ、カットも磨き続けたい

産休・育休を経て復帰予定なのですが、ママ美容師がまだ『ハルキミナトジャパン』にはいないので、第1号として女性スタッフに「こういう働き方があるよ」という背中を見せたいと思っています。何ごともあきらめない、気持ちの強いお母さんになりたいですね! お休みをいただいている間は時間があるので、SNSをもっと動かしたいです。復帰後はお子さんのいるご家族をターゲットにし、お客さまに寄り添いながらサロンワークができたらと考えています。技術面の目標はカットを極めることです。カットは奥深く、幅広いお客さまに似合わせられるよう、お休みをいただいている間はカットの勉強もしたいですね。お客さまの悩みは顧客でも案外、正確にはつかめていないもの。本当の悩みを引き出し、解消し、より似合うものを提案する、そんな美容師になりたいです。

Work -光野さんのヘア作品-

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コンパクトなショートに、インナーカラーで遊び心をプラス。女性らしい丸みとエッジの効いたデザインを共存させ、横から見たときのシルエットにこだわりました。さりげない個性がポイントです。

こだわりのWORK ITEM

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安心感や信頼につながる手書きのカルテ帳
電子カルテも使っているが、あえて手書きのカルテ帳を愛用。「悩みや気分、小さな変化まで細かく記録。お客さまとの関係を少しずつ育てていくための大切なツールです」

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お客さまの髪に直接触れるハサミを厳選
「手に取ったときの感覚や、自然に指を動かせることを大事に選んだハサミは安心して任せていただける施術につながります。マット素材もかわいくて気に入っています!」

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ライフステージの異なる方々と出会えた
「『レミラ』は私の仕事の幅を大きく広げてくれました。仕事への向き合い方や人生観まで変わり、幅広いお客さまとの出会いの積み重ねが今の私の軸になっています」

photo:Yamazaki Mitsuru text:Morinaga Yasue

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HARUKI MINATO japan TOKYO 光野伶奈

みつのれいな。『ハルキミナト ジャパン トウキョウ』スタイリスト。国際文化理容美容専門学校渋谷校卒業。都内1店舗を経て2023年、『ハルキミナトジャパン』に入社。「後ろ姿に自信がつくショート・ネープケア」を武器に、幅広い年代層から高い支持を得ている。

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