予約が取れない「キラキラ美容師」として注目を集めるあいりさん。フリーランスの道を選んだのは、意外にも「推し活するため」。仕事とプライベート、両方を充実させる彼女らしい働き方をお聞きしてみました。
美容師になろうと思ったきっかけは?
カッコいい仕事がしたいと思い、母と同じ美容師を志す
母が美容室で働いていたことがあり、そんな母を見て小さい頃から美容師ってカッコいいなと思っていたんです。昔から手先が器用で、友達のヘアアレンジをやってあげたこともあり、カッコいい仕事がしたい!みんなと違う仕事がしたい!という理由で中学生の頃には美容師になることを決意。美容学校へ進学したいと母に伝えたら「どうぞ。行きたいなら行きなさい」と言ってくれて。でも母は美容師の厳しさも知っていたので、ダメだったら辞めていいからとも言っていましたね。美容学校は思っていたより楽しかったです。ずっと優等生でしたがオールウェーブだけがうまくできず、クラスでいちばん下手だと言われて号泣。オールウェーブが上手な学校でいちばん怖い先生に朝と夜、毎日レッスンしてもらい、次のテストのときは1位に!必死に練習してよかったです。
卒業後の経歴を教えてください
表参道で2年半、その後フリーランスに
美容学校卒業後は上京し、かわいい系のスタイルを売りにしていて、規模が小さめなサロンに入りたくて、表参道のサロンに入りました。表参道が美容室の激戦区ということは正直、よくわかってなかったです(笑)。オーナーが直接教えてくれるのですが、さまざまな学びがあって楽しかったですね。ウィッグではなく最初からモデルでレッスンするシステムだったので、Instagramでかわいい子を探してDMを送り、営業前や営業後に担当させていただきました。オーナーから「月の売上げが目標を超えたら自由に休みを取っていいよ」と言われ、大好きな推し活をするために休みを勝ち取らないと!と思い、見事に目標を達成。しかし、もっと効率的に自由に休みを取るにはフリーランスのほうがいいのではと思い、2年半で退社して『サロウィン』所属となりました。
アレンジのこだわりは何ですか?
アレンジはほぼ独学。前から見てかわいくすることが大事
表参道のサロンにいた頃からアレンジもしていましたが、アレンジはほぼ独学です。雑誌でかわいいアレンジを見つけては保存し、見よう見まねで再現していましたね。中学生の頃からアレンジをいろいろ研究してやり方を学んでいたので、今では見ただけでどうつくればいいかがわかるようになりました。アレンジのこだわりは「前から見てかわいいアレンジにすること」です。サイドやバックにポイントがあるアレンジが多いですが、推しから見える「前」が重要。カチッとしたものではなく、ルーズでふわふわした女の子らしいアレンジで、お客さまを最高にかわいくすることを大事にしています。ただ、推しのパネルと一緒に後ろから写真を撮るときなどバックがかわいいほうがいい場合もあるので、どちらに重きを置くか、お客さまによく聞くようにしています。
なぜフリーランスの道に?
大好きな推し活のための休みを自由に取りたい!
『サロウィン』に移籍を決めた直後は少し不安でしたが、もともと集客サイトに頼っていたわけではなく、自分のInstagramで集客していたので大丈夫かなと。『サロウィン』所属後すぐにTikTokに上げたアレンジのカウンセリング動画がバズり、お客さまが急増。「こんな美容師がいるんだ」ということに気づいてもらえたのだと思います。その頃、直感で「キラキラ美容師」という名前を付けたのですが、街で「キラキラ美容師さんですか?」と言われることもあります。私が推し活しているせいか、お客さまも推し活している方が多く、施術中は推しトークに夢中です(笑)。フリーランスとなって3年ですが、「これが私の求めていた働き方だ!」と感じています。美容学校時代も先生から「お前は自由に生きろ」と言われていて。このことだったんだなと思います。
今後の目標はありますか?
バックヤードではなく、TGCに出演してみたい
サロンワークは10:00〜18:00と決めていて、OLさんみたいな働き方です(笑)。たまに時間外で施術することもありますが、休むときは休み、働くときはめちゃくちゃ働きます。営業後はInstagramやTikTok、最近始めたYouTubeの編集を3時間くらいしていて、18:00終わりでちょうどいいくらい。マメに投稿したいのですが、どうしても編集が捗らないときはお休みします。ONとOFFをきっちり分け、自分がご機嫌に働ける環境で仕事をしています。また、『サロウィン』所属の美容師たちはみんな仲がよく、いろいろ教えてもらったり、食事に行ったりしているので寂しくはないですね。今後はTGCに出てみたいです。自分が手がけたモデルも登場する「あいりステージ」ができたらいいな。美容師ぽくない目標ですが、実現できるよう頑張ります
Work -あいりさんのヘア作品-

「赤ちゃん」がテーマの、イベント出演のためのアレンジスタイル。左右にお団子をつくり、あえて毛先をはみ出させ、左右非対称にして赤ちゃんぽくしている。前髪も揃えすぎずにうぶ毛っぽくするのがコツ。
こだわりのWORK ITEM

デザインを手がけたオリジナルヘアアクセ
InstagramのDMや、よく購入しているお店のプロデューサーに声をかけられ、コラボしてつくった期間限定のオリジナルヘアアクセ。あっという間に完売したそう。

抽選でゲット♡愛用カメラ“GR”
RICOHのGRは、主にInstagram投稿用に購入。「スマホで撮るのとは質感が違うんです」とこだわりを語るあいりさん。抽選に当たってようやく購入できた貴重なカメラ。

“盛れて崩れない”ヘアのヒミツ
アレンジやスタイリングによく使うアイテムがこちら。(左)「ヘアパフューム ヌードパール」(ハーリップトゥー)はヘアミストとして重宝しており、お気に入りの一品。
photo:Yamazaki Mitsuru text:Morinaga Yasue