PREPPY2026年4月号連動
カウンセリングから仕上げまでお客さま一人ひとりに寄り添い、悩みを魅力へ変える技術で、大人女性から高い支持を得ている門倉大樹さん。骨格や髪質を的確に見極めた提案力と、大人の“なりたい自分”を叶えるメソッドを徹底解説します。
カット理論より、素材を生かし、悩みを取り除くことが大切

『生えグセが強くてボリュームが出る』『ボリュームが出なくて困る』と、髪の悩みは人それぞれ。悩みにどうアプローチするか、選択肢はさほど多くありません。生えグセが強いのなら、髪を削る。ボリュームが出ないなら、髪をカットしすぎないことが大切に。今回は、細毛・軟毛・毛量が少ないお客さま。普通毛ならブラントで厚みを残すこともできますが、細毛・軟毛のため、チョップで毛先をずらしてボリュームが出るようにカット。素材を生かし、悩みを取り除く構成を考えてください。
軟毛・細毛・毛量の少ない髪で美フォルムヘア
→チョップカットで厚みを残しながら、ショートレイヤーに
動画でチェック!①
【Point 1】後頭部の丸みをハンサムラインで設定

えり足の刈上げを生かして、ショートレイヤーに。サイドを唇と耳下を通るハンサムラインで設定すれば、大人女性の品の良さも表現できます。
【Point 2】ブラントでカットするのはサイドだけ

前下がりの美しいサイドラインはブラントでカット。ラインをきれいに出すためには、フリーハンドでテンションを掛けずにカットするのがポイント。
【Point 3】サイド以外はチョップカットで

軟毛・細毛をブラントでカットするとボリュームがなくなってしまう。そんなときは、厚みを残しつつ、髪のズレを生かせるチョップカットがオススメ。
【Point 4】毛量調整は中間~毛先に少しだけ

サイドはシルエットをなじませるため、ほお骨のラインでセニングを。髪が溜まりやすく、生えグセのある耳後ろはしっかり毛量を落として。
■Before~生えグセ対策の刈上げあり

軟毛・細毛・毛量が少なく、ショートヘアを諦めていたお客さま。えり足や耳まわりに生えグセがあり、えり足の浮きグセを抑えるため刈上げていました。
■切り上がり

ボリュームの出にくい軟毛でも、絞るところを絞り、チョップカットで厚みを残してシルエットをつくるだけで美フォルムに。
PROCESS

(左から)
①カット中に髪が乾かないように、洗い流さないトリートメントを髪全体になじませる。
②えり足の刈上げ部からバックをつなげるため、ぼんのくぼ下をオンベースで引きだし、チョップでカット。
③唇と耳下を通るハンサムラインでサイドを設定するよう、バックの重心位置を決める。

(左から)
④バックセンターでカットした髪をガイドに、バイヤスで切り進む。ブラントではなく、チョップでカットして。
⑤イヤー・トゥー・イヤーまで同様にカットする。逆サイドも同様にカットして。
⑥これだけでバックのシルエットが整ったのが見てとれる。

(左から)
⑦バックのボリュームから続く、サイドのハンサムラインを確認する。
⑧サイドをハンサムラインでカットする。ショートレイヤーの要となるサイドは、ブラントでカットして。このとき、テンションをかけるとラインがずれるため、フリーハンドでカットするのもポイント。
⑨ショートレイヤーのシルエットの大枠が整った。

(左から)
⑩グラデーションでサイドとバックをチョップカットでつなぐ。
⑪トップまで切り進む。
⑫もみあげをチェックカット。アウトラインを整える。

ウェットカット終了。ドライにした状態がこちら。すでに美しいフォルムが整った。

(左から)
⑬サイドのラインを整える。毛先のブラント感を意識して整えて。
⑭サイド中間にセニングを入れて毛量調整を。ほお骨に掛かるラインを意識してセニングを入れると、フォルムが締まる。
⑮髪が溜まりやすい耳まわりはしっかりと髪を落として。

(左から)
⑯毛先1/3の位置にえり足のグラデーションに沿って、サイドにつながるようにセニングを入れる。
⑰束感が出るように、表面一線を外してポイントでスライドカットを。
⑱えり足をチョップカットで整える。
動画でチェック!②
FINISH

軟毛・細毛・毛量の少ない髪でも、パーマ不要、カットだけでOK。チョップカットで厚みを残しながら、美しいフォルムのショートレイヤーに。

今回レクチャーして下さったのは……
「HARUKI MINATO japan」門倉大樹さん

かどくらまさき。『ハルキミナト ジャパン』CEO /横浜店代表。タカラ美容専門学校卒業。インスタフォロワーは7万人。大人の悩みに寄り添うカウンセリングが人気。Instagram @kadokura_hair