一度、美容師から離れたものの再び美容の世界へ戻り、コツコツと努力を重ねて顧客をつかんできたhinaさん。野心もなくSNSも苦手だったが、メディア出演を機に意識が変わったというhinaさんの美容道をお届けします!
美容師になろうと思ったきっかけは?
高校時代にヘアセットでバズり、大好きな美容の道へ
祖父母が理容室を経営しており、小学生までは祖母が髪を切ってくれていたので、それが美容師を目指すいちばん大きなきっかけになったと思います。また、学校で髪をかわいく結んでいる友人を見てうらやましいなと思い、自分でやってみようと練習し始めたこともきっかけのひとつです。高校生になるとTwitter(現・X)でアレンジの投稿がバズり、美容学校生の方などから声をかけていただいて一緒に活動する機会に恵まれました。原宿のキャットストリートで無料でアレンジをした際は、当時はコードレスアイロンもなかったのでワックスやスプレーを駆使して編み込むなど工夫を凝らし、楽しかったですね。美容学校に進学したいと言ったら、大学に進学してほしかった母と意見が合わず……。それでも私のやりたいことを応援してくれたことに感謝しています。
卒業後の経歴を教えてください
最初のサロンで挫折。悩みながらも努力を続けた日々
美容学校ではアップスタイルのコンテストで全国大会に出場するなど夢中になって勉強し、卒業後は都内のサロンに就職しました。しかし挫折してしまい、1カ月半で退社して約半年間バイト生活を送ることになったんです。美容師を続けるかどうか気持ちが揺れましたが、12月に再就職先のサロンが決定。1年目の人と同い年ですが遅れを取っていた私は、繁忙期に採用していただけただけでもありがたいと感じ、とにかく頑張ろうと必死でした。とても忙しかったこともあり、気合が入りすぎると目がギラギラし、目だけで先輩と会話するくらい「ヒナちゃんのスイッチが入った!」と言われるほどでしたね(笑)。ヘアメイクの撮影にも行かせていただきましたが、この頃はアレンジも常にやりつつカットやカラーを中心に技術を磨き、3年目にデビューしました。
デビュー後の集客はどのように?
リピート率と顧客のご紹介に焦点を当てた戦略で勝負
デビュー後の集客で私は正直、つまずきました。一人ひとりのお客さまに合わせたスタイルを提案する「オールマイティ美容師」が私の特長なので、自分の世界観を固めて得意なことを表に出すタイプではなかったため、売り出し方が難しかったんです。美容師になってから今日まで、SNSでバズった経験は1度もありません。高校生のときのTwitterバズりが最初で最後です(笑)。なので、とにかく来てくださったお客さまを大事にし、次につなげることを考えました。SNSで門戸を広げるより、リピート率と顧客のご紹介で新規客を少しずつ増やすことに焦点を当てて頑張ろうと思ったんです。おかげさまで次第にお客さまが増えたのですが、同時に後進の指導に追われる日々が続き、1人の美容師としての時間がもっとあったらいいなと思うようになっていきました。
今の働き方はどうですか?
公私共に順調! メディア出演を機に、意識が変化
約5年間、お世話になったのですが、数人の後輩が無事にデビューしたのを見届けた頃、たまたま縁あって『ジェスィーウール』に入りました。フリーランスになろうと思っていたわけではありませんが、もともとリピートを大事にし、ご紹介で顧客を増やしていくスタイルなので、今の働き方が合っていたのかもしれません。昨年、結婚し、プライベートも充実しており、かなり自由に働かせていただいています! 有名になりたいわけでもなかったのですが、今年、『恋髪オーディション』(ABEMA)や『5時に夢中』(TOKYO MX)に出演させていただいたことで意識が変わったんです。お客さまには驚かれたり心配されたりしましたが、番組を見て喜んでくれた方も多く、メディアへの露出や多くの人に知ってもらう機会を自分から遠ざけてはいけないと思いました。
今後の目標を教えてください!
SNSを充実させ、ウェディングプロデュースにも挑戦したい
今はとにかくSNSが課題なので、ちょっとうざいと思われるくらい、自分にブレーキをかけることなくセルフアピールをしてみようと思っています。最近、色を足す考え方ではなく、赤みや黄みなどいらない色味を削っていく「引き算カラー」を推しているので、Instagramを中心に打ち出して差別化を図りたいです。また、ゆくゆくはウェディングのプロデュースを手がけてみたいですね。美容師ならではの目線で提案できたらいいなと思っています。私はお客さまの心と握手をする接客を大事にしていて、基本、前回お聞きした話はメモするまでもなく覚えていますし、自分のことは「女優」だと思い、お客さまのテンションや話し方に合わせたトークを心がけています。私の美容師としてのコンセプトは「日常をドラマにする」。これを軸にこれからも頑張ります!
Work - hinaさんのヘア作品-

これからライブに行くお客さまのヘアとフルメイクを担当。洋服に合わせつつ、ライブで飛び跳ねてもくずれにくいデザインを提案。キリッとした顔に上品さと強さを感じさせる「多幸感メイク」がポイント。
こだわりのWORK ITEM

父からのクリスマスプレゼント
「『PANDORA』のネックレスは毎日欠かさず身につけています。高校生のときに父がクリスマスにプレゼントしてくれたもので、母と姉ともお揃いです」

仕事の前にサッとつけてスイッチをON
ご主人からもらった『VALENTINO』の香水は、仕事の前にサッとつけるのが習慣。「夫自身も愛用しているもので、『これ、いいよ』と言って勧めてくれたんです」

猫好きなhinaさんのオリジナルグッズ
愛猫、マンチカンの陽丸(ひまる)くんをモデルに、hinaさんが自ら描いたイラストをデザインしてステッカーとボールペンを制作。お客さまに配っているのだそう。
text:Morinaga Yasue photo:Yamazaki Mitsuru