n.SSign（エンサイン）は、2022年5〜8月に韓国のChannel Aと日本のABEMAで同時放送された世界規模の男女グローバルオーディションプロジェクト番組「青春スター」を通じて結成された多国籍グローバルボーイズグループ。韓国のボーイズグループ史上初となる日本人リーダー・カズタが個性豊かなメンバーを率い、リリースやライブを重ねながら人気を集めている。そんな彼らが2024年11〜2025年2月に日本の4都市を廻った初のホールツアー「EVERBLUE」の追加公演を開催！ 6月29日に約8000人を収容する東京ガーデンシアターで行われた2部制公演のうち、本サイトでは、2部のツアーファイナルに潜入（1部はFAN-CON）。スケールの大きいパフォーマンスをレポートします。
テンション爆上がりパフォーマンスに「アドレナリンがバー！」（ドハ）
重厚感あるオープニング曲「Apocalypse (:Superego)」からスタートしたファイナル公演のセットリストは、ホールツアーの構成をベースに、その時に得た手応えを存分に発揮するもの。足を高く振り上げたり、メンバー同士を持ち上げたりと、身体能力の高さを見せつけるパフォーマンスが観客を釘付けにしていくなか、ツアーでも大好評を博した東方神起の「Rising Sun」を披露すると、シャツをはだけながらのセクシーなパフォーマンスに会場からは黄色い声が上がる。
「Rising Sun」まで、前半の4曲を歌い終えたメンバーはテンションの高いトークで最初のあいさつを。“愛されワンちゃん”のヒウォン、イケメン担当のロレンス、ワンパクボーイ・ハンジュン、王子系のソンユン、ツートーンヘアが個性的なロビン、金髪が目印のセクシー系・ドハ、そして頼れるリーダーのカズタ。7人7様の自己紹介など、楽しいトークが進む中、ヒウォンは「めっちゃ楽しい！ 前半の4曲が大変なんだけど、今日は大丈夫だった。アドレナリンがバー！」と前半の手応えを振り返り、COSMO（ファンダムネーム）の大きな声援を集めた。
中盤には、韓国の音楽番組でグループ初の1位を獲得した「Love Potion (백일몽; 白日夢)」や6月にリリースされたばかりの「Itty Bitty」の披露、メンバーが客席に降りたってCOSOMOたちとハイタッチを交わしながら歌う「SPICE」など、うれしい演出が盛りだくさん。衣装も、Tシャツにジャケットやベストを合わせた序盤のスタイリッシュなスタイルから、中盤ではカジュアルでカラフルな出立ちへと変わり、様々な表情でCOSMOたちを楽しませる。「Home」を披露し終えた後には練習生時代の映像が流れ……次の「Love,Love,Love Love Love!」を歌い出したメンバーの目には涙が浮かぶ場面も。しかし、そんな感傷的なムードはすぐに明るく楽しいムードへと変わり、キラキラジャケット＋クラッシュジーンズに着替えたメンバーは、ラストスパートへ。ツアータイトル曲の「EVERBLUE」まで、躍動感あるパフォーマンスで全24曲を走り切った。
未来へつながる手応え──「エンサインはまた一つ壁を超えました」（カズタ）
「SHAKE & BAKE」で始まったアンコールでは、COSMOにメッセージを送ったカズタが「本当に一つまた、エンサインは壁を超えたと思います」と今日この日の手応えを告白。またここでは、2024年年末に復帰したドハが「お帰りなさい！」の声に感極まる場面もあり、カズタが言うように、彼らはたしかに越えるべき困難を乗り越えこのステージに立っている―。だからこそ「大変な時期がないと高く飛べない」とも語るカズタの考えが、彼らが目標とするドーム公演へと大きく背中を押し続けているのだ。
さらに、アンコールではサプライズが。4月に開催されたフェス「ジゴロック」での共演が縁で、この日のライブを観に訪れていた小室哲哉氏が紹介されたのだ。メンバーたちは「ぜひ、n.SSignに曲をお願いします！」と小室氏にラブコール。今後これが実現することになれば、彼らの活動やパフォーマンスの幅がより大きく広がるに違いない。
この日のライブは、様々な活動を通して可能性を広げていくn.SSignの大きく成長した姿が観られた一夜となった。これからも、COSMOたちを驚かせる活動をしていく彼らに期待したい。
取材・文／高橋真希子
【Information】
『n.SSign 2nd ANNIVERSARY FANMEETING ’2&SSign’ in JAPAN』
8月16日(土) ＠神奈川・パシフィコ横浜
1部 開場 13:30 / 開演 14:30
2部 開場 18:00 / 開演 19:00
n.SSign日本公式サイト
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