PREPPY2026年9月号連動
K-POPアイドルや韓国ドラマでメイクを手がける、『YU1L×Joy187』のトップディレクター、ハン・ダヘさんが、本場韓国の「水光肌」と「骨格デザイン」の神髄を伝授。韓国メイクと日本のメイクの違いをひもときながら、洗練された韓国メイクのテクニックを学びます!
「華やか」ではなく、「印象的」に魅せる“女優メイク”

完成された美しさに近づけるのが韓国メイク。なかでも、女優メイクはより印象的に仕上げるのがポイントです。つけまつ毛は自然に見えるように目の形を考え、配置する場所が重要に。アイカラーは、ポイントがないのがポイント。ブラウン系を使用しますが、色味を感じさせず、血色よく見えるように色をのせます。韓国メイクを白い肌、上向きのまつ毛など、見たままのイメージで仕上げないで。「なぜそうするのか?」を考えて仕上げなければ、ただ濃いだけのメイクになってしまうので注意して。
【韓国メイクの基本】
派手に盛るのではなく、上品で洗練された美しさを引き出すこと

ナチュラルなのに目を引く──韓国女優メイクは、ツヤ肌と繊細なアイメイクで、品よく印象を高めるのが大切。盛りすぎず、洗練された美しさを目指して。
〈おさらい〉前編 ナチュラルメイク

肌づくりの基本は、前編/中編/後編を通して同じ。肌の内側からにじみ出るようなツヤ感を引き出すベースづくりが大切。ファンデは質感と色をミックスして肌色をつくり、パーツごとにスポンジでしっかりのばし、厚みを残さないことで透明感を演出します。今回は、「ナチュラルメイク」で仕上げたベースを生かしながら、「女優メイク」を完成させていきます。
女優メイクのポイント
目を自然に大きく見せる「粘膜埋め」

自然な印象のまま、目元をくっきり見せるのが韓国メイクのポイント。クリームタイプのアイライナーを使い、粘膜を埋めるように、まつ毛のすき間へアイラインを入れます。
「つけまつ毛」でボリュームを

部分用つけまつ毛を全体で5 束ほど使い、バランスよく配置して。目尻にロングタイプを使うとより切れ長に。上からロングタイプのマスカラを塗り、地毛とつけまつ毛をなじませます。
ピンセットで「束感」を整えて

先細のピンセットで束感を整えます。まつ毛を5~ 8本ずつ軽くつまみ、毛先に向かってすっと抜くようにして束感を出します。
「竹ぐしカール」でまつ毛を根元からアップ

竹ぐしを使って、まつ毛のカールを固定・整えるテクニック。竹ぐしをライターで熱し、まつ毛の上下に当て、根元から立ち上げます。※ケガの恐れがあるため、プロの指導を受けるなど十分に注意してください。
主張しすぎない「アーモンドアイ」

目を開けたときに数㎜色が見える程度にアイカラーをのせます。一重も二重もアーモンド型に色をのせて、切れ長の目元に仕上げて。
動画でチェック!①
PROCESS

(左から)
①ビューラーでまつ毛を根元から上げます。
②「粘膜埋め」は、まつ毛のすき間をアイライナーで埋めるテクニック。ラインを主張しすぎず、自然に目力をアップさせることができます。クリームタイプのアイライナーを筆に取り、丁寧にすき間を埋めていきます。
③目尻を少し長めに描き、ラインを自然に跳ね上げて目力をプラス。

(左から)
④部分用つけまつ毛をバランスよく配置して。片目で5 束ほど使用します。
⑤地まつ毛とつけまつ毛をなじませるように、根元からロングタイプのマスカラを塗ります。
⑥先細のピンセットで「束感」を整えます。まつ毛を5~ 8本ずつ軽くつまみ、毛先に向かってすっと抜くようにして束感を出して。

(左から)
⑦ビューラーだけでは出にくい繊細で束感のあるまつ毛を作ることができる「竹ぐしカール」。竹ぐしをライターであぶって温めます。
⑧竹ぐしでまつげを上下からはさみ、まつ毛を根元から持ち上げるようにアップさせます。一本一本セパレートさせながら、自然なカールをキープ。
⑨立ち上がりの悪いまつ毛も丁寧に立ち上げます。

(左から)
⑩下まぶたにオレンジベージュで明るさを足し、目元に透明感を演出。
⑪下まつ毛の下側に竹ぐしをあて、竹ぐしカールで下まつ毛もカールさせます。
⑫マスカラを塗り、繊細な束感をつくります。

(左から)
⑬ほお骨の上にほんのりチークをのせます。
⑭もみあげからえらにかけてシェーディングを入れ、フェイスラインを引き締めます。
⑮小鼻に自然な陰影を加え、洗練された立体感を演出。

⑯涙袋の影を細く描き、自然な立体感を。境目をぼかして、ふっくらとした涙袋を完成させます。
⑰オーバーリップ気味にリップライナーで輪郭を描きます。
⑱最後にリップカラーを重ね、ふっくらとしたツヤのある唇を完成させます。
動画でチェック!②
FINISH

「韓国女優メイク」は、ゴージャスを目指すのではなく、自然だけどパーツを印象深く魅せるのがポイント。自然なツヤ肌、印象的な目元、立体感のある顔立ちを意識することで、上品で華やかな印象に仕上がります。
今回レクチャーしてくれたのは……
「YU1L×JOY187」ハン・ダヘさん

ハン・ダヘ。『ユイル×ジョイ187』トップディレクター。SHINee、XG など、世界的に活躍するK-POPアーティストのメイクを担当。「透明感」と「骨格デザイン」を軸にした韓国式メイク技術の第一人者。Instagram @yu1l_official