8th Mini Album『THE SIN : BLISS』(韓国発売日は8月21日、日本発売日は8月25日)の発売記念ファンショーケースを、9月4日に東京・豊洲PITで行ったENHYPEN。作品でもライヴでも、一貫した音楽世界を貫く彼らは、“没入型ストーリーテラー”の名にふさわしい存在感で、際立った個性を発揮している。
今作『THE SIN : BLISS』は、“罪”をモチーフにした「THE SIN」シリーズの第2弾で、禁忌(タブー)を破って逃避行を選んだ恋人たちの旅の結末を描いた作品だ。この作品を引っ提げて行われたファンショーケースでは、アルバム収録曲2曲のパフォーマンスのほか、MC・古家正亨さんとのトークも盛り込まれ、ライヴや作品とはまた別の軸にいる6人の“素”が感じられるフレンドリーなひとときに。日本にいるENGENEたちとの楽しいイベントの模様をレポート!

ENHYPENの世界観を表したような退廃的な雰囲気のステージに姿を現した6人。暗転した中、マイクスタンドの前に立ち、バラード「Bad For You」を歌い始める。黒の衣装に身を包んだ彼らは、この曲ではダンスを封印。会場に集まった約2500人のENGENE(ファンダム名)は、豊かな歌唱力に聞き入る。
歌唱が終わり、メンバーが一旦去ったステージに登場したのはMCの古家さん。「よかったでしょ! じっくりと聞かせていただきました」と彼らの歌声を絶賛し、アルバムのコンセプトをあらためて紹介。そして、メンバー6人がステージに呼び込まれた。
ここでのトークは、日本へのカムバックへの思い、アルバムの制作エピソードなどが中心に。「アルバムの活動を始める時、『本当に自信があるアルバムだよね』とみんなで話していたんです」と胸を張ったのはJAKE。パフォーマンスについて聞かれたNI-KIは「ENGENEはどういうパフォーマンスが好きですか?」と逆質問。ファンが口々に答えを叫ぶ中、「ENGENEが一番好きな感じだと思います」と回答した。MVについての話題になると、ペルーで撮影した「Bloody Paradise」について「今までとは全然違う映像が撮れてとても楽しかったです」と語ったのはSUNGHOON。
また、6月にリリースしたJapan Digital Single「We'll Be Fine」の振り付けを生披露するというサービスもあり、SUNOOは「僕たちが作った振り付けだけど、少し前の作品なのでちょっと忘れてました(笑)」といたずらっぽく笑う。NI-KIは、「キャラクターも一緒に踊るから、あんまり手を使わないようにって言われました(笑)」と、振り付けを考えた時のエピソードを紹介。ここでしか聞けない話がたくさん聞けるのは、ショーケースならではだ。
続いて「サマーパラダイス!夏の3本勝負」と題したゲームコーナーへ。“SIN”(JUNGWON・JAKE・SUNOO)と“BLISS”(JAY・SUNGHOON・NI-KI)の2チームに分かれ、じゃんけんやスイカ割り、フラフープなどに挑戦。じゃんけんでは、負けるたびに3人で乗っているレジャーシートが小さく折りたたまれていくルールで、必然的に3人のメンバーたちが抱き合ったり、おんぶしたりするはめに……。そんなわちゃわちゃムードに場内のファンは大興奮! アリーナやドームでの単独ライヴでは見られない、至近距離でのメンバーのフレンドリーな姿に笑いや歓声が巻き起こる。
そんな楽しいイベントコーナーを終え、メンバー一人ひとりからメッセージが送られる。JUNGWONからは「みんなで集まると楽しいですね! すぐに戻ってこようと思います」とうれしい宣言があり、JAYも「楽しみだった日本の食べ物も食べて帰りますが、すぐに戻ります」と、すぐに会えるよと約束してくれた。
最後は、日本初お披露目となる「Bloody Paradise」のパフォーマンスを披露。タテにリズムが揺れるブラジリアン・ダンス・ファンクナンバーは、最初に披露した「Bad For You」とは打って変わって、動きのあるパフォーマンスにENGENEたちも一緒に体を動かす。今日初めて披露したとは思えないほどの一体感が会場を包み、イベントは終了。
最後のメッセージでNI-KIは「一度は取ってみたかった『Billboard 200』を取ることができてすごくうれしいです。こんなにいろんなことを成し遂げられた活動は、デビューしてから初めてなんじゃないかな。すべてENGENEの皆さんのおかげです」と感謝の言葉を伝えていた。現在開催中のワールドツアー「BLOOD SAGA」では、12月1・2日の東京ドーム公演をはじめ、日本の4大ドームのステージに立つ6人。活動がどんどん大きくなっていっても、ENGENEへの感謝を胸に、いつもファンのそばにいてくれる。そんな彼らの姿勢を感じ、とても温かい気持ちになったショーケースだった。

写真/(P)&(C) BELIFT LAB Inc. 取材・文/高橋真希子