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12 May 2026
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12 May 2026
lifestyle

「美を生きる 。」シザーケースブランド「aruci」など革製品をつくるwaji代表取締役兼デザイナー/菅野裕樹

表現の世界で生きるプロフェッショナル一人ひとりに宿るの哲学に迫る。

人間が想像できることで
つくれないものはない

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Profile
名前 菅野裕樹 すがのゆうき 
肩書 waji代表取締役兼デザイナー
Instagram @waji_inc

History
1983年 大阪府生まれ。
2002年 専門学校で外国語を学ぶ。
2004年 4年生大学に編入。
2005年 ワーキングホリデーにてオーストラリアへ。
2006年 大学卒業後、物産会社に就職。
2009年 生活雑貨取扱い商社に転職。100均商品の買い付けを担当。
2010年 老舗バッグ製造会社に転職。
2016年 ものづくりを行う株式会社waji創業。美容師用革製品ブランド「aruci」スタート。数々の革製品ブランドを立ち上げる。
2021年 保護猫支援ブランド「aoneco」スタート。東京・清澄白河にセレクトショップ「ジャンル無き展覧会」オープン。
2025年 PREPPYとのコラボにてエプロン制作・販売スタート。

を形にする、5つのヒント
Q1 あなたにとってのとは?

つくり手として、「用の美」を大切にしている。

Q2 仕事で大切にしていることは?
意表を突く表現者であり続けること。

Q3 創造力の源は?
属性や好悪の枠を越えた探究心。

Q4 センスを鍛える方法は?
無謀な空想を具現化し続けること。

Q5 ハマっているモノ・コトは?
釣りと料理と音楽、そして猫に仕えること。

aruciとPREPPYが共同開発した
アンチステインエプロンは、
“用の美”を形にした真骨頂。

多くの美容師から支持を集めるブランド“aruci(アルチ)”。そのデザインから製造・販売を手がけるのがwaji(ワジ)の菅野裕樹さんだ。数々の職を経験し、たどり着いたものづくりの美学に迫る。

“用の美”を形にする、ものづくりの原点

「幼い頃、画家である伯母の絵画教室に通っていて、そこでは、青い空を青く描くと怒られるような環境だったんです(笑)。『自分が感じたことを形にしなさい』ということなんですね。そういった経験もものづくりの道に進んだきっかけだと思います。だから、手先を使う仕事がしたくて、美容師になろうと思ったことも。海外への憧れもあり、ヨーロッパの美容学校へ進学したかったのですが、学費が高くて断念。語学学校に通うなか、民族学に興味をもち、大学に編入しました。大学卒業後は、民芸品やエスニック雑貨を扱う物産商社に就職。100均のバイヤーや老舗バッグブランドの営業職を経て独立しました。
いろんな職を転々としてきましたが、『デザインし、形にして、誰かに届けたい』という想いは貫いてきました。造形美と機能美が融合する“用の美”にこそ価値があると考えるからこそ、100均のバイヤー経験は、コスト内でデザインする原価感覚を養ううえでとても役立ちましたからね」

苦境を越えて花開いた職人集団としての誇り

「革製品を中心にしたプロのものづくり集団を目指して会社を立ち上げ、最初につくったブランドが、美容師さんがシザーケースやエプロンをセミオーダーできるブランド“aruci”。しかし、これがなかなか売れなくて(笑)。ニッチな市場ということもあり、注文が月に1度しかなくヒヤヒヤしたこともありました。でも、“aruci”以外のブランドを手がけるようになると、職人技ならではの仕上がりや品質の高さが徐々に認められ、会社も軌道に乗ってきました。なかでも、僕が2匹の保護猫を迎えたことがきっかけで生まれた“aoneco(アオネコ)”は、売上げの一部を保護猫活動に寄付できる仕組みにしており、今ではいちばん人気のシリーズに成長。特に、猫をモチーフにしたシザーケースは美容師さんに人気で、これまでに約2000万円を保護猫支援のために寄付してきたんですよ」

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wajiが初めてリリースしたブランド「aruci」

「どう生きるか」という生き様を美学に

「紆余曲折、いろいろなことを経験してきましたが、やりたいと思ったら実行しないと気が済まない質なんですよね。一度口にしたことはやり遂げないと格好悪いし。というのも、父が44歳で病気で亡くなっているため、常に“生き様”を意識してしまうんです。『今をどう生きるか』。その問いが、仕事やものづくりへの向き合い方に色濃く反映されているのだと思います。それが僕の美学ですから」
次から次に新しいことに挑戦し続ける菅野さん。“用の美”を追求し、顧客に届けたいという迷いのない想いこそが、菅野裕樹という一人の表現者が刻む、確かな生の証なのだろう。

My Experience
海外旅行が好きだった父の影響

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海外への憧れは亡くなった父親の影響。父の意思を継いだ母親は、「経験にお金を使いなさい」と、学びを応援してくれた。写真は、ワーホリで行ったオーストラリアにて。

My Family
保護猫2匹を引き取り、芽生えた想い

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仰向けに眠る猫は、敵に襲われる心配のない幸せの象徴だと感じ、安心して眠れない野良猫たちを支援する保護猫プロジェクトとして「aoneco」ブランドを発信。

My Factory
職人と技術を守り、価値を高めるために

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創造力を高め、より働きやすい環境を目指し、有形文化財に登録されている昭和初期の古民家を工房に。ここで職人たちは商品製作と日々向き合っている。

photo:Yasuda Yuri text:PREPPY

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