メンズヘアサロンやバーバーが躍進し、メンズスタイルが注目を集める昨今。
Men's PREPPY的に気になるのが、フレッシュな感性でエッジなスタイルを見せてくれる女性スタイリストたち。
そんなパワー溢れる女性スタイリスト3人による、春のエッジスタイルをお届け!
LECO / MATSUDOME YUUKA

シド・ヴィシャスを再構築。未完成な美学を宿す「K-PUNK」
今回のテーマは「K-PUNK」です。私のバックボーンである韓国のアイドルシーンにパンクを感じ、シド・ヴィシャスの反骨精神を今の感覚で再構築しました。ベースはレザーでシャギーに動かしていますが、前髪は重めのラウンドでパツッと切り込んでいます。この違和感こそが、今回私がいちばんこだわったポイントです。
コンテスト優勝で確信した、自分だけの武器「オン眉」スタイル
スタイリスト1年目から挑戦し続け、昨年のメンズコンテストでグランプリをいただけたことは大きな転機でした。そこで提示した「オン眉」が、今では私の代名詞になっています。王道のマッシュに飽きた人たちが、個性を求めて私の元を訪ねてくれるようになりました。表現が評価されることは、本当に幸せだと感じています。
「隠す」から「出す」へ。カットでエッジを魅せる新時代のメンズ
これからはカラーよりも、カットのデザインでエッジを効かせる時代が来ると予測しています。顔まわりを切り込んだスタイルなど、コンプレックスをあえて出す提案に注目しています。そのためには、美容以外のカルチャーに触れることが不可欠です。インプットの深さが表現を決めると信じ、常に感度を磨き続けています。
完璧さよりも「記憶に残る違和感」。女性目線で創るメンズの余白
男性美容師が作るスタイルは計算し尽くされた完璧なものが多いですが、私はどこかに「余白」を残したいと考えています。パキッと決めるよりも、ふと記憶に残るような違和感を大切にしています。毛先の柔らかさや抜け感は、女性目線だからこそ表現できる武器です。少しの不完全さにこそ、私は強い魅力を感じているのです。
シド・ヴィシャスを再構築。鋭い衝動を放つK-PUNKショート
シド・ヴィシャスをオマージュした、反骨的な無造作ショート。K-POPの洗練された美しさに、パンクの破壊衝動を落とし込んだ「K-PUNK」を提案する。全体はシャギーで軽快ながら、重めの前髪で絶妙な違和感を作成。少し尖ったスタイルに挑戦したい人に最適だ。model: Toby






How To
CUT/ショートレイヤー。ミドルまではハイレイヤー、えり足ともみあげは重さを残す。バックはトップの長さを基準にオーバーダイレクションでカット。ハチまわりはレザーを根元から深く入れタイトに。前髪はオンベース等で引き出し緻密な束感を調整。
STYLING/ワックス2種を1:1で混ぜツヤを出す。仕上げにマットワックスを毛先に点付け。尖った存在感を強調し、管理された美と破壊衝動を共存させて無造作に完成。
photo: Kashiwai Shota text: Men's PREPPY