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14 Jan 2026
14 Jan 2026
lifestyle
           

「美を生きる 。」メイクアップアーティスト/工藤ゆか

表現の世界で生きるプロフェッショナル一人ひとりに宿るの哲学に迫る。

私のメイクで作品を輝かせ、
みなさんの心を動かしたい

名前 工藤ゆか くどうゆか
肩書 メイクアップアーティスト
Instagram @yuka_k_uma

1984年 愛知県岡崎市で誕生。
2004年 中日美容専門学校卒業後、岐阜県と愛知県の店舗を経て、地元のサロンに転職。
2013年 SVK受講(8期生)
2009年 初めて参加したシュワルツコフ・エッセンシャルルックスコンテスト大会でグランプリ受賞。
2012年 NBC/デザイナーズ賞受賞
2015年 JHA/中部エリアノミネート
2017年 NBC/デザイナーズ賞、ジャーナル賞受賞 CHA/準グランプリ受賞
2018年 サロンを退社後、細々とメイクの仕事を受けるように。メイクの依頼が増えてきたことから、本格的にメイクアップアーティストとしてスタート。
今では、メイク道具を詰め込んだトランクを引き、全国を飛び回っている。

を形にする、5つのヒント
Q1 あなたにとってのとは?

大きな感動も小さな感動も含めて、心が動くもの。

Q2 仕事で大切にしていることは?
現場の安心感。(笑)。

Q3 創造力の源は?
日常のなかにある「小さな好き」を集めておくこと。

Q4 センスを鍛える方法は?
よく観ること、知ること、なぜ好きかを言語化すること。

Q5 ハマっているモノ・コトは?
土鍋でご飯を炊く。

私にとってのは、
大きな感動も小さな感動も含めて
心が動くもの

さまざまなクリエイション作品のメイクを手がけ、クリエイター美容師に寄り添うメイクアップアーティスト、工藤ゆかさん。クリエイションを行う美容師の間で、「メイクを任せたいメイキャッパー」として人気の高い人物だ。しかし、工藤さん自身がかつてコンテスターだったことは知られていない。

美容師としてJHAにノミネートされた過去

「もともとサロンワーカーなんです。美容師時代はさまざまなコンテストに出場していました。だから、作品づくりに励む美容師さんの気持ちがよくわかるんです。正直、当時を振り返ると、精神的にも経済的にも辛い想い出が多く、モデルさんに協力してもらっている以上、彼女を悲しませたくないし、喜んでほしい……『だからやる』、そんな気持ちで作品をつくっていました。JHA2015でノミネートされたことを機に、義務感から解放され、自由な作品づくりができるようになりましたが、この頃から、美容師はステキな仕事だと思う反面、続けることが苦しくなり、一度ハサミを置くことを決意しました」

美容師を辞め、自分と向き合う時間を

「34歳のとき、サロンを退社。独立や移籍は考えず、一度すべてを手放して自分を見つめ直したかったんです。そんなとき、クリエイション仲間が『好きなメイクの仕事をすれば?』と声を掛けてくれて。その後、いろんな美容師さんから依頼を受けるようになりました。メイクを本業にすると決めたわけではなかったのですが、作品撮りは美容師のみなさんが、時間と労力、全エネルギーを掛けて行うもの。私も中途半端に関わってはダメだという想いで臨んでいました。そうしているうちに、日本全国から声を掛けられるようになり、今の仕事の9割がクリエイション撮影という状況になっていきました」

依頼主である美容師の心を動かすメイクを

「メイクを依頼されるとき、リクエストを細かく聞くことはありません。女性像を言語化することが人より得意なので、多くを語っていただかなくても意思の疎通が図れるのが私の強み。“カジュアル”“エレガント”など、女性像の方向性がわかれば、こちらからさまざまな提案ができますからね。そのうえで、 作品の方向性の大枠を決めるのがライティング。だから、ライティングに合わせてメイクを調整するなど、現場での柔軟な対応とカメラマンとの連携を大切にしています。
私にとっての“美”は、心が動くもの。仕事においても、依頼主である美容師さんが作品を見て『かわいい!』と心が動く瞬間こそ、成功の証だと思っています。美容師さんの大切な作品の一部を担い、一緒に表現できることは本当に幸せなことだと感じております」
THAの優勝で喜びを分かち合った『uvrir』の長田倫子さんは、「工藤さんのメイクにはいつも“女の子”がいるんです。だから、どんなにシュールなヘアでも必ず女性らしさがプラスされるんです」と話す。工藤さんのメイクの魅力は、まさにこの言葉に集約される。つくり手の想いを汲み取る繊細なメイクは、これからも多くの人の心を動かし続けるのだろう。

My Memory
JHA2015でノミネート(写真左)

photo:Sakakibara Koji

美容師に寄り添えるのは、工藤さん自身がコンテスターだったから。作品に向き合う美容師の気持ちがわかるからこそ、その想いに応えることができる。

My Work
コンテストを優勝に導く

三都杯2024-2025でグランプリを受賞した『uvrir』長田倫子さんの作品も工藤さんがメイクを手がけた。写真は予選を通過したときの仲間と一緒に。

My Work
工藤さんのメイクがJHAグランプリに

(C)JHA

JHA2025グランプリ、『カキモトアームズ』小林知弘さんの作品。ポイントは左眉毛の角。この角が立ったとき、現場全員が「コレだ!」と納得したそう。

photo:Sano Kazuki(CHIYODA STUDIO) text:PREPPY

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