サロンワークはもちろん、撮影やヘアメイク、セミナーなど多方面で活躍中の『グリコ』原田直美さん。メイクレッスンも好評で、多くのお客さまから支持されています。そんな原田さんの美容人生、そして今後の意外な展望とは…!?
美容師になろうと思ったきっかけは?
美容学校への進学を一晩で決意。就職後に運命の出会いが…!
実は「子どもの頃から美容師になりたかった」わけではないんです。大学進学を考えていましたが家庭の事情で専門学校への進学を一晩で決意。進学校の中で私だけ奇抜な服装や髪型にしていましたから、美容やファッションが好きだったんでしょうね。群馬の実家から東京の美容学校まで往復5時間かけて通い、就職で上京、表参道のサロンで働いていました。もともと美容師=キラキラした世界を想像していたわけではないので、思っていたのと違って大変だというギャップを感じることもなく楽しく過ごしていましたが、4年が経過した頃、ふと未来が見えてしまうような気がしたんです。そこでいくつもの美容室にカットをしに行ってみたのですが、たまたまオープンして1カ月の『グリコ』で代表のエザキにカットしてもらったことが、私の運命を大きく変えました。
『グリコ』に入って何が変わった?
あっという間に顧客が増え、業界誌デビュー。店長にも就任
エザキは今まで出会ったどの美容師さんとも違い、自信に満ち溢れ、「僕は絶対に君をすごい美容師にできる」と言ってくれたんです。それまでの私は、自分は自分、人は人という考えでしたから、その言葉を聞いて「この人について行きたい!」と思い、採用していただきました。最初の1カ月で数人しかいなかった顧客が10倍になり、2カ月目でそれまでやったことがなかった業界誌での撮影の機会に恵まれました。それがPREPPYです! 入ってすぐに美容師として今までになかった経験ができ、この人についていけば結果が出ると思いましたね。でも、1年もしないうちに店長を打診されたときは、絶対嫌だと泣いて抵抗しました。人の上に立つのが苦手だったからです。でも「断るのは責任感がある証拠」と言われ、次の店長候補が育つまでということで受け入れました。
サロンワーク外の活動を教えてください
タレントのヘアメイクや、メイクレッスンをしています
以前、勤めていたサロン時代にメイクの勉強を始め、2014年頃からはファッションブランドの広告やタレントさんのヘアメイクの仕事もしています。ただ、私はサロンワークが何より大事なので、スケジュールが合わない場合はお断りすることもあり、どちらかというとお客さまが喜んでくれたり、お店全体の集客のきっかけになったりすればいいなという思いで続けています。2017年頃からは一般の方向けにメイクレッスンも行っていて、主に営業前の朝の時間帯に1回90分で予約を取っています。もともとは美容師さん向けのメイクセミナーをやっていたのですが、それを一般の人向けにやってほしいと言われることが増え、メニュー化しました。メイクとヘアは連動しているので、メイクをきっかけにヘアのほうでも来てくれるようになったお客さまもいます。
サロンワークでのこだわりは?
お客さまファーストで提案することを大事に
サロンワークでは、「お客さまが自分でできないことは絶対勧めない」のがモットー。ライフスタイルを理解した上で提案することを心がけています。アイロンは使う? スタイリングに時間をかける? 朝シャンなのか夜シャンなのか? など、相当細かく聞きますね。一旦、ドライしただけの状態を見せ、ふつうに乾かしてもこれくらいかわいくなる、というのを理解してもらったうえで、美容室だからこその仕上げをさせていただきます。半年に1回しか来店できない方に対して「本当は2カ月に1回は来てほしい」とは言いません。どんな人にも「このスタイリング剤がマストです」ということは一切言いません。「そんな美容師さん、いないです」と言って驚かれますが、私は常にお客さまファースト。お客さまに寄り添い、提案することを大事にしています。
今後の目標を教えてください
『グリコ』を卒業し、新しいステージへと飛び立ちます!
長らく店長を務めてきましたがようやく後輩に譲り、入社から約17年が経ちました。2026年は『グリコ』を卒業し、新しいスタートを切る予定です。と言っても『グリコ』と縁を切るわけではありません。たとえばメイク担当が必要になったらいつでも声をかけてほしいですし、逆に私が体調不良になったら『グリコ』のスタッフに助けてもらおうかなとか。エザキともよく話し合い、快く背中を押していただきました。思い起こせばPREPPYで業界誌デビューを飾った際、エザキにめちゃくちゃ怒られたんです。仕上がりも撮影中の一連の振る舞いも全部ダメだと。思い出したくない記憶でもありますが(笑)、こうして『グリコ』の原田として最初も最後もPREPPYに出させていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。2026年、原田直美に注目していただけたらうれしいです!
Work -原田さんのヘア作品-

作品撮りでは、誰に向けた、どんなイメージかを先に決め、それに合ったモデルを探し、衣装や構図を考えます。WORK ITEM で紹介したファイリングを常に行って、頭の中の引き出しをたくさん持つようにしています。
こだわりのWORK ITEM

プライベートメイクレッスンの必需品
メイクレッスンで使う、パーソナルカラー診断用のドレープと、顔のパーツを測るメジャー。それまでのメイクが合わなくなったと感じる30代後半の女性が多いのだそう。

自分の「好き」を見つけてファイリング
海外の写真集などからかわいいと思ったものをファイリングし、デザインのヒントに。カウンセリングで使うのはもちろん、自分の好きなものに気づけるという。

10年以上前からサウナに通っています
週1でサウナに行くという「サウナー」の原田さん。ロングヘアをまとめて上げられるこのサウナターバンがお気に入り。出勤前に行って「整う」と1日爽快に過ごせる!
photo:Yamazaki Mitsuru text:Morinaga Yasue
stylist
grico 原田直美